湧き水を見に行こう 名古屋市才井戸流
皆さん、お疲れ様です。
アヒルノヒカリでございます。
ジメジメ暑いこの頃・・・・本日は湧き水を眺めて涼を取ろうと思います。
選んだのは名古屋市守山区にある才井戸流という場所です。
Googleマップ上では途中で道が途切れてしまっていますが・・・・どうなっているのでしょう、楽しみです。
諏訪神社
才井戸流は過去何度か訪れた森林公園の北側に位置します。
森林公園は尾張旭市、そして才井戸流は名古屋市・・・・この辺りの境界線は複雑ですね。
距離的にはロードバイクの方が楽そうですが、ロードバイクはメンテナンスに出しましたので本日はミニベロで向かいます。
往復30km程度、この位ならばミニベロでのんびり走るのも楽しいです。
さて・・・・二本ある途中で途切れる道、一本目はコミュニティーセンターの敷地に入ってしまい行き止まりでした。
もう一本にも行き止まりと書かれた柵が置いてあります。
・・・・ん!?
・・・・両道の間にあるこの諏訪神社に入ってみましょう。
ここから繋がっているのかもしれません。
今回は神社メインではありませんので詳しく書きませんが、なかなかミステリアスな神社です。
帰宅後調べたところ創建が奈良時代という伝承がある様ですが、式内社を示す表記が何もありません。
境内は長細い・・・・お隣は幼稚園です。
本日は土曜日で誰もいません。
立ち並ぶ灯籠。
小ぶりの狛犬、他ではあまり見ない場所に設置されています。
手水舎。
本殿。
戦災地や震災地が早く復興しますように・・・・。
本殿左側、石が祀られています。
重軽石ではない様で・・・・これも珍しいですね。
奥には稲荷社。
珍しく鳥居は一つだけ、両横の小さな狐が可愛らしいです。
隣りの大きめのお社には表記がありませんでした。
本殿右側、こちらにも多くの石が祀られています。
大きな石には御嶽神社と刻まれています。
そしてこちらには金刀比羅神社と刻まれています。
お社ではなく石というのは珍しいですね。
奥には・・・・こちらにもお社が二つ、山神社と秋葉社です。
とても興味深い神社ですが、肝心の才井戸流へ繋がる道はありませんでした。
才井戸流
つまり・・・・そう、この道しかありません。
「この先行き止まり、コストコへは行けません」
コストコに用はありません、ミニベロから降りていざ突貫!!
薄暗くジメッとした一本道を下っていくと・・・・。
・・・・おっ!?
おぉぉ、到着出来ました!
しかし・・・・どうもジメジメしていますねぇ。
ちょっと思っていたのと違う・・・・ここは池か何かなのかな?
・・・・ですが水は流れています。
この水量ですが・・・・冷たい。
これが才井戸流の湧き水ですね!
奥に行ける様です。
うう、蚊に噛まれそう・・・・。(笑)
更に奥から水が流れてきています。
この陰になっている部分・・・・。
ここが光の加減でとても綺麗に見えます。
金網の向こうは・・・・。
貯水池でしょうか。
開けた場所に出ました・・・・ここは!
ここは湿地だぁ!!
水もたっぷりある状態ですね、年中こうなのでしょうか?
他の季節はどうなのでしょう、興味深いです。
隣りは例のここからは行けないコストコ。
トンボをはじめ沢山の羽虫が飛んでいます。
もっと奥の方に行ってみたいのですが、湿地でよく見る観察用の板の道が敷かれていないのでズボっといってしまうでしょう・・・・残念ながら無理ですね。
貴重な湿地を踏み荒らすなど、とんでもない事です。
パイプから水が流れ出ています。
想像とは違った場所でしたがこれ程水量豊かな湿地が見られるとは・・・・ここは本当に名古屋市内なのか?
嬉しい誤算です。
一旦入り口に戻ってきました。
ポストにプリントが・・・・ご自由にとの事なので一枚頂きます。
下流側にも行けるようで・・・・喜び勇んで突撃です!
所々にあるパイプから水がドボドボ出ています。
木の道も全体的にヌルッとしています。
藻!
油の様にテカッているのは鉄バクテリアでしょうか?
残念なカメラの拡大力不足で何が写っているのか分かりませんが、画面中央にアメンボ・・・・。(泣)
ここっ!!
この一部色が違うここっ!!
砂か気泡か、細かい粒子が巻き上がっています。
水が湧いているのでしょう、とても綺麗です。
これは何でしょう?
あまり見かけない様な気がしますが、ここには沢山生えています。
シダ植物のような見た目です。
湿地でしか見られないものなのか、それとも他でも見られるのか・・・・残念なワタクシにはその判断がつかないのです。(泣)
水草群・・・・まるでステップ気候の大草原ですね。
モンゴル騎兵のプラモデルが似合いそうです。(笑)
狙い続けてやっと撮れたトンボ!
シオカラトンボ・・・・で、合ってますよね?
これは何でしょう、トンボ・・・・なのかな?
これも残念な写真ですが・・・・光沢あるエメラルドグリーンのボディにトンボのような形の黒い四枚羽、トンボと違ってフワフワ飛びます。
山で見たような気がしますが・・・・。
蝶。
花と虻。
柵の先は舗装路、そして高校の校舎があります・・・・名残惜しいですがここまでですね。
もっとじっくり時間をかけて観察したいところですが、見つけたものが湿地固有種なのかそうでないのかの判断がつきません。
湿地は決して居心地の良い場所ではありませんが、ワタクシは好きです。
水のある景色が単純に好きです。
特に湿地は水や植物などが複雑に絡み合っていて、見ていて飽きません。
観察用の板の道を歩くのも、今回のような湿った細道を歩くのも好きです。
そして何か珍しいものが見られるかも・・・・というワクワク感が好きです。
が・・・・。
幾つかの湿地を訪れ・・・・珍しいものかどうかを自分で判別出来なければ、ワクワクしてもどうしようもないという事を知りました。
この先を楽しむ為には学びが必要ですね。
頂いてきたプリントです。
才井戸流生き物通信、中志段味の自然を次世代に伝える会の方々が作られたものです。
水質調査について書かれています。
湧き水は少し酸性なのだそうで、本水路に入ると流れやアオミドロの影響で中性になるとの事です。
新しい知識を得る事ができました。
写真の虫や植物、これを知った上で湿地に入ったら最高に楽しいでしょうね。
涼を取りに行ったはずがジメジメでしたが、訪れられて本当に良かったです。
ありがとうございました。
皆さんの身近に湧き水や湿地はありますか?