反戦とは何でしょうか?
皆さん、お疲れ様です。
アヒルノヒカリでございます。
今世界でとてつもなく深刻で、恐ろしく大変かつひたすら悲しい出来事が起こってしまいました。
そして最近、日本のみならず世界でロシア出身の人々が不当な誹謗中傷に晒されているというニュースを見ました。
悲しいことです。
質問があります
反戦とは何でしょうか?
ワタクシ如きがその答えなど持ち合わせてはいません。
ただ、よく知りもしない人をロシア出身というだけで誹謗中傷すること・・・・これは反戦なのですか?
内容を全否定することは出来ません。
確かにロシア大統領を選んだのはロシア国民です。
戦争がたった一人の気分で始まる事など有り得ない。
ロシア国民にも、そしてNATOにも責任はあるでしょう。
しかし責任と言うならば、そのメッセージを送ることにも少なからず責任が生じるのではないでしょうか?
人を傷つけるかもしれないそのメッセージに責任を持てますか?
国と国の関係とは人と人との関係だとは思いませんか?
随分と軽く考えてはいませんか?
祖国のために戦うウクライナ軍人やウクライナ国民を心から尊敬します。
ウクライナ大統領の「私はここにいます、みんなここにいます」のあの静かなれど強烈な決意を感じさせるメッセージに目頭が熱くなりました。
毎日目にする女性や子供の涙にこちらも涙がジワリときます。
ですが、ワタクシのその感情のどれもがロシア出身ということ以外よく知りもしない誰かを誹謗中傷することには繋がりません。
そのメッセージはどんな感情から生まれたものですか?
その感情は本当に反戦なのですか?
2003〜06年頃、ワタクシ何となくオーストラリアにいました。
そこで在日朝鮮人の女の子の留学生に会いました。
当時北朝鮮の核問題が深刻化していました。
彼女は日本にいた時、登校中に制服のスカートをハサミで切られたそうです。
芋虫を五万匹程噛み潰した気持ちになりました。
日本人として惨めで情けなくて恥ずかしい気持ちになりました。
ワタクシ、勿論北朝鮮の核兵器政策などに1mmたりとも支持する気持ちを持ってはいません。
特別在日朝鮮人の支持者というわけでもありません。
過去だの戦争だのと非常に難しい問題であり、いろいろな立場がありいろいろな考えや意見があるでしょう。
無論ワタクシにもそれがあり、それらが必ずしも在日朝鮮人の人達を擁護するものでもありません。
がしかし、唾棄すべきその犯人を日本人として激しく憎みます。
この者は断じて愛国者などではありません、クソです。
2004年以前に何の罪もない10代の女の子のスカートを切った犯人さん、2022年現在あなたがスカートを切った事によりこの問題は良くなりましたか?
今回の戦争にもいろいろな立場がありいろいろな考えや意見があることでしょう。
ですが、その意見を表現する手段としてそれは正しいですか?
またその手段を行使する相手はその人で正しいですか?
ロシア人にも会いました。
普段は真面目な彼は酒を飲むと瞬く間に陽気なダメ人間に変身しました。
愛嬌があってとても好感が持てる人でした。
そのメッセージを送る相手はどんな人ですか?
よく知っているのですか?
第二次大戦のポーランドやフィンランドを思い出します。
絶対支援すると約束されていたポーランドはあっさり見捨てられました。
結果地図から消えました。
フィンランドにはありったけの声援とほんの僅かな旧式武器が送られました。
結果何の縁もゆかりも無いナチス側に追いやられました。
今回も自らの手で火中の栗を拾う国はそうそう現れないでしょうし、拾った時は手遅れの第三次大戦です。
戦争の落とし所が全く見えません。
アラブの春を思い出します。
あの大きな変革の波はSNSが原動力になったそうです。
多くの人々が情報を発信し、また受信して時代を変える大きな力になりました。
国対国ではなく、世界の民衆が団結することで少しでもマシな落とし所を生むことは出来ないでしょうか。
それにはロシアの人々の協力が絶対に必要です。
そのメッセージには団結を生む力がありますか?
分断を生みかねないものではありませんか?
どんな形であれ、この戦争が終わったら世界には大きな遺恨が残るでしょう。
次の戦争の火種になりかねない遺恨です。
当事者でもない第三者が、面白がって薪を焚べるなど絶対に許されない。
そのメッセージは優しい水ですか?
それとも尖った薪ですか?
「クリスマスまでには戻ってくる」
フランスに派遣される若いイギリス人兵士の有名な言葉です。
第一次大戦が終わってからたったの20年後、当時の人々は第二次大戦が没発するなど夢にも思っていなかったことでしょう。
そのメッセージは本当に大丈夫ですか?
重ねて質問しますが、随分と軽く考えてはいませんか?
反戦とは何でしょうか?