災害サバイバル

元陸上自衛隊員の災害避難セット

元陸上自衛隊員の避難セット

 

皆さん、お疲れ様です。

アヒルノヒカリでございます。

やっと梅雨明けですね〜。

 

多くの市販避難セット

今年も水難災害が多く起こりました。

被災された方、お悔やみ申し上げます。

先日ショッピングモールで多くの災害避難セットが売られているのを見かけました。

それらを眺めて毎年思う事があり、今回はそれについて書いてみようと思います。

ワタクシが疑問に思う事は、

・どんな状況、どんな使い方を想定したセットなの?

・全ての人がこのセットを使いこなせるの?

これらの疑問も含めて先ずはワタクシ、アヒルノヒカリが昔作って部屋に置いてあるセットを紹介してみようと思います。

 

元陸上自衛隊員が作った災害避難セット

先ずは入れ物から、

・リュックサック

陸上自衛隊時代に駐屯地の展示即売会で手に入れたリュックです。

最近は全く見かけない椅子付きのリュックです。

避難に椅子は全く必要ありません・・・・。

リュックは出来る限り小さい方がいいと思います。

荷物も可能な限り少なめに。

大きいと瓦礫や流木等に引っかかる可能性があり、緊急時には走らなければならないので軽くかつ背中にしっかりフィットしたものがいいでしょう。

ショッピングモールやホームセンターの災害セットではなくしっかりした登山用リュックがお勧めです。

この椅子付きリュックもフィット感は良好です。

それからパンパンに入れない方がいいです。

1/3位のスペースは空けておいて季節や状況によって避難時に追加すると良いと思います。

・サバイバルホイッスル

助けを呼ぶ時や逆に誰かを探す時に有効です。

大声で叫び続けるなど5分も続かないでしょう。

必ずつけてください。

・フック

人体を支えられる物は大きく重いですので諦めましょう。

ですがこの程度の大きさなら荷物にはなりませんし、色々と応用が効くので付けておくといいと思います。

それでは中身を出してみます。

・下着類やタオル

着替え2回分入れてあります。

真夏であっても濡れた服を着たまま一晩過ごすのはとても過酷ですし、冬場は死活問題です。

着替えは心身双方にとって重要ですから絶対入れてください。

シャツ、パンツ、靴下、タオルを常備、あとは季節によって追加する感じですね。

防水加工を忘れずに。

雨の中避難する、雨に中野宿する、川に落ちた時は僅かですが浮力を得ることもできるでしょう。

・雨衣

避難時は両手を空けておく方が良いので傘は使用しない方がいいです。

これも駐屯地の展示即売会で手に入れたポンチョです。

ポンチョの利点は着脱が楽な事、座り込めば空気が入り体の保温効果がある事、脱いで紐で各先端を縛れば簡易的なタープになる事、荷物のカバーになる等カッパより汎用性が高いです。

ですが風が強い環境下では不利ですね。

防水性重視ならカッパの方がいいでしょう。

・小さいリュックサック

こんな感じの小さいナップサックがあると便利だと思います。

移動中に役に立ちそうな資材を見つけたらこれに入れる事もできます。

避難所に着いたりシェルターを作った後に周りの様子を見に行くならこれに必要な物だけ入れていく事もできます。

救難物資を受け取る際も使えそうですね。

・ファーストエイド

消毒薬、包帯等のセットです。

自分にこれらを有効に使う知識やスキルが無かったとしても必ず入れておいて下さい。

一緒に避難した仲間の中に有効に使える人がいるかもしれませんし、いざとなったら下手でも良いから惜しみなく使いましょう。

勿論防水加工必須です。

・マスク

家屋倒壊や川の氾濫等が起こると土煙が上がります。

今日はコロナの関係もあるので皆さん入れているのでは無いでしょうか。

勿論防水加工します。

ジップロックは中身が無くなった後でも役に立つので細々と色々な物の防水加工に使いましょう。

・ライト

懐かしのマグライトです。

陸上自衛隊時代に使っていた物が入れっぱなしになっています。

当時は小さくて頑丈を言えばコレしかありませんでした。

今日はもっと高性能な物が沢山出ていますね〜。

ただ必ずしも充電出来る環境に身が置けるとは限らないので、避難用としては乾電池を使ったローテクライトの方が良いかもしれませんね。

・グローブ

同じく自衛隊時代に使っていた物が入れっぱなしです。

軍手を入れている方もいるかも知れませんが、絶対に革手袋の方が良いです。

強くお勧めします。

・カイロ

荷物にはなりませんから少し入れておいてもいいでしょう。

ただ緊急事態下では思っているほど役に立ちませんので本当に少しで良いと思います。

・エマージェンシーシート

軽くて小さいので必ず入れておくべきです。

これ1つに命を救われる事もあるでしょう。

・食料品

かなりの種類が売られていますね。

ワタクシの体験では食料は個別に包装されたクッキーやビスケットで十分だと思います。

特定の商品を誹謗中傷する意図はありません。

缶に入ったビスケット等も売られていますが、全く必要ありません。

包装技術がしっかりしている現代で缶で密閉する必要性があるのでしょうか?

クッキーを食べようの袋を開けたらカビていたなんて聞いた事がありません。

一番分からないのは缶に入っている乾パンです。

包装技術がまだ発達していない時代にパンを長期保存し携行する為に硬く焼きつめたものが乾パンです。

その保存食をさらに缶に詰めるというのはどういう事でしょうか?

それから水を入れて作る食料品も沢山売っていますね。

安倍川餅とかとても美味しそうです。

しかし・・・・。

ワタクシ、被災して避難した経験はありませんが、陸上自衛隊時代に数えきれない演習には参加しています。

疲れ切った時には食欲も減るものです。

被災して避難した時は疲労も溜まっている事でしょう。

さらに慣れない避難所で果たしてこれを作る気分になるでしょうか?

これら商品はキャンプ先で食べるものです。

避難時には気軽で簡単に食べれるクッキー、ビスケットが間違いなく適しています。

・防水ボックス

中身の防水は勿論ですがボックス自体も色々と役に立つので1つ入れておきましょう。

中身は・・・・、

・スイスツール

ずっと昔に手に入れました。

買った当時はヴィクトリノックス最高製品でしたが今はどうなのでしょうか?

実用性を考えるならばもう少し小さいナイフの方が良いかもしれません。

ファーストエイドと同じく有効に使えなくても1本入れておくといいでしょう。

・ワイヤーソー、缶切り、剃刀

ワイヤーソーは名の通りワイヤー状のノコギリです。

これらはスイスツール内に同じ道具がありますが、こういった物は壊れると代用がきかないので荷物にならないなら入れた方がいいでしょう。

剃刀は動物の皮を鞣すのに有効です。(?)

・マッチ、ライター、固形燃料

火は水を煮沸し、食べ物を調理し、野生動物や虫を遠ざけ、何より人間に安心感を与えます。(?)

しかし木をグリグリやって火を起こすなど映画や漫画の様にはいきません。

高度なスキルと周りの資材に恵まれる必要があります。

マッチはロウをたらしておく事で簡易防水マッチになります。

簡単ですので試してみて下さい。

・裁縫用具、釣り針、釣り糸、クリップ、安全ピン

裁縫用具は衣服の修理に使います。(?)

状況によっては糸を垂らしただけでも魚を釣る事が出来るでしょう。(?)

餌は虫を使えば良いです。(?)

釣り糸は頑丈なので、小動物を捕まえる罠のスネアーとしても使えます。(?)

クリップや安全ピンも色々使える便利品です。

・コン○ーム

冗談でも下ネタでもありません、本気です。

靴下に入れて水を入れれば簡易水筒になり、Y字型の木の枝に括り付ければ投石器になります。(?)

サバイバル状況下(?)でのゴム製品は極めて貴重です。

・ドウラン

顔に塗る偽装用クリームです。

鼻の頭等出ている所に暗い色、鼻の脇等窪んでいる所に明るい色を塗れば顔の輪郭を消す事が出来ま・・・・。(?)

途中からすっかり暴走してしまいました。(笑)

皆さんの激しいツッコミが聞こえてきます。

「お前は無人島にでも行く気か!?」

町の避難所に退避するなら過剰な装備が入っています。

ですが、これで良いのです!!

 

災害避難セットは自分で作る必要があると思うのです

冒頭の疑問をもう一度。

・どんな状況、どんな使い方を想定したセットなの?

・全ての人がこのセットを使いこなせるの?

有り合わせのセット商品はいざという時本当に自分を、そして家族を守る事が出来るのでしょうか?

ゼロから自分で作るべきなのです。

自分で作るなら「こんな状況の時にこんな使い方をしよう。」と考えて作るでしょう。

使い方が分からない物をわざわざ入れたりしないでしょう。

各人の経験、スキル、想像力にあった最適かつ世界で1つだけの自分用セットを作るべきなのです。

身の丈にあったセットでなければ疲労困憊し緊張している状態で、あるいは命に関わる緊急事態の瞬間に役に立てることは出来ません。

なら何故セット商品が沢山あるのか?

それは人間が怠け者だからです。

セットは安くて楽!!

誰でも未来の為より今の為の方が好きです。

誰でも災害対策より楽しい事の方が好きです。

好きな方に時間、労力、そしてお金を使いたいと思う訳です。

将来起こるかも分からない楽しくも無い災害対策にお金を使いたく無い訳です。

だからこそ、災害避難セットを作るには遊び心が必要なのです。

映画や小説の冒険家や無人島に流れ着いた主人公になった想像をしながら、あるいは子供達とワイワイしながらピクニックの準備でもする感覚で楽しみながら作れば良いのです。

不謹慎な意図は全くありません。

ワタクシも自衛隊の経験や思い出に遊び心をプラスして作りました。

セットに浄水器とSUUNTOのコンパスを入れたいと常々思っていますが両方とも結構高い訳でして・・・・、一気に作りきる事をお勧めします。(泣)

 

ちなみに・・・・、

ドウランはカネボウ製です。

 

世界に1つしかない自分用災害避難セットを作ってみませんか?

 

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