甘味を喰らう

蘇る味鋺いもと鬼饅頭 名古屋市福寿餅

蘇る味鋺いもと鬼饅頭 名古屋市福寿餅

 

皆さん、お疲れ様です。

アヒルノヒカリでございます。

とある場所でこの様なポスターを見つけました。

味鋺いも???

思わずパシャ!(笑)

 

味鋺いも

味鋺とはこの夏にご紹介した物部氏の神社、味鋺神社がある地域です。

この神社を参拝していなかったらポスターを見過ごしてしまったかも知れません。

調べたところ・・・・。

味鋺地区は戦前から味の良い早堀芋の産地として知られたいたそうです。

味鋺特産のいもは「味鋺いも」呼ばれていたものの、「味鋺いも」という品種があったわけではないとの事です。

味鋺地区にある庄内川と天井川は昔はよく氾濫したそうで、大量の小石混じりの砂の多い地区になったそうです。

この地質はさつま芋には向いていて、かつて味鋺地区は芋畑地帯にだった・・・・。

ですが戦後は住宅地が増えて農地が少なくなり、更に耕作者の高齢化などで空き地も多くなってしまったそうです。

結果空き地に雑草が生え、その空き地や耕地にゴミを捨てる人が増えてしまったのだとか・・・・。

この問題を解決すべく名古屋市北区は「北(ホク)・北(ホク)いもの会」を発足、区が畑を借り専門家の指導のもと会員が特産「味鋺いも」の復活に挑戦しているのだそうです。

地域住民有志の会員はなんと100人以上いるそうですよ。

この計画を通して地域住民の絆や地域愛を高め、ゴミの不法投棄の自粛を促すとの事です。

味鋺いもの存在も、味鋺がさつま芋の生産地だった事も・・・・そしてそんな問題がある事も知りませんでした。

やはり身近には沢山の発見が潜んでいますね。

 

福寿餅

これは是非とも味鋺いもを使った甘味を買って応援せねばなりません!

ポスターに載っている数あるお店の中から本日ワタクシが選んだのは・・・・名古屋市北区にある福寿餅さんです。

とても小さな和菓子屋さん・・・・商店街でもなく本当に住宅街の中にポツンとあります。

あのポスターを発見しなかったら、恐らく知ることはなかったでしょう。

このお店を選んだ理由はポスターで鬼饅頭が紹介されていたからです。

幼少期、母親が朝食に鬼饅頭をつくってくれた事がありまして、それ以来鬼饅頭は美味しいものと心に刻まれているのです。(笑)

 

鬼饅頭、黒糖鬼饅頭、よもぎ鬼饅頭

オーソドックスな二つの鬼饅頭とポスターに載っていたよもぎ鬼饅頭を買ってきました。

お店には沢山の種類の鬼饅頭があり、カレー鬼饅頭なんてものもありました。

思わず店内で「おぉぉぉ。」と驚嘆の声をあげてしまいましたよ。(笑)

スーパーで見かけると時々買う鬼饅頭、饅頭の生地がちょっとこれじゃない感のあるものもあります。

なんかパンっぽいヤツです。

好みは人それぞれ・・・・ですがワタクシにとっての鬼饅頭とは正にこれです!

先ずは白糖の鬼饅頭、ツヤツヤしていてとても綺麗です。

さつま芋の皮の赤色が色合いのアクセントという先入観がありましたが、色が統一されたこの鬼饅頭も綺麗ですね。

それでは頂きます。

・・・・・。

美味しい〜。

たっぷり入っているさつま芋の優しい甘さが、あぁ美味しい〜。

そしてこの食感と歯応え、このぷにぷにした鬼饅頭こそ幼少期の思い出の・・・・ワタクシが求めている鬼饅頭そのものです。

続いて黒糖鬼饅頭・・・・なるほど。

この色合いなら皮の赤色が無い方が良いですね。

それでは頂きます。

・・・・。

美味しい〜。

饅頭生地の甘味は抑え目ですね、白糖の方が甘いです。

ただ・・・・鼻から抜ける黒糖の香りが素晴らしいです。

癖がある強い甘味の黒糖、それが和菓子になるとどうしてこう上品になるのでしょう・・・・甚だ不思議です。

そして最後によもぎ鬼饅頭、ポスターで紹介されていたものですね。

この見た目・・・・店内でパッと見た時内心(うわー)と正直思いました。(笑)

皮の赤色が無い方が良いのかな・・・・皮ありの姿も見てみたい気がします。

それでは頂きます。

・・・・。

これは美味しい!

よもぎの香りが・・・・いや〜これは良い!

さつま芋の甘さとよもぎの香りの相性ってこんなにも良いんですね〜。

そしてよもぎの歯応えも感じられます、これがまた良い!

美味しすぎて食べながら「ふふふ」と笑ってしまいました。(笑)

ただ・・・・このよもぎ鬼饅頭は一つだけ食べるのが良い、二つ三つ連続で食べるお菓子ではない、そういう印象を持ちました。

ご馳走様でした。

 

母方の祖母が小さな畑を持っていて、秋にはさつま芋堀りを体験させて貰いました。

それで沢山のさつま芋を貰ったからか、母親がつくってくれた鬼饅頭・・・・。

味鋺いもだけでなくワタクシの懐かしい思い出も蘇りました。

 

地域の特産品を蘇らせて地域住民の繋がりを強化し地域愛を向上させ、更に空き地を有効利用する。

不法投棄等の犯罪をポジティブな手段で抑止するこの「北(ホク)・北(ホク)いもの会」・・・・なんて素敵な計画なんでしょう。

ワタクシも味鋺いもをどしどし食べて応援します。

 

皆さんは、どんな秋の味覚を楽しまれましたか?

 

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