ふらっとミニベロ紀行

ふたつの片山神社 名古屋市片山神社、片山八幡社

ふたつの片山神社 名古屋市片山神社

 

皆さん、お疲れ様です。

アヒルノヒカリでございます。

名古屋市は現在蔓延防止措置が施行されています。

このコロナ禍に人混みを避け、観光地化されていない名古屋市内の小さな寺社仏閣や公園を巡る旅「ふらっとミニベロ名古屋市内」・・・・取り敢えず名付けてみました。

今年いっぱいはコロナの影響で遠出出来ない期間がまだまだ出てくると予想しています。

コロナの状況に注意しながら、こういう旅も楽しんでいきたいという思いを込めてカテゴリーをつくってみました。

それではふらっとミニベロで行ける名古屋市内の気になる場所を探してみましょう。

 

片山神社と片山八幡社

地図上でそれなりに大きな神社を探したところ、気になる場所を見つけました。

名鉄瀬戸線尼ヶ坂駅付近とその隣の森下駅付近にそれぞれ片山神社と片山八幡社があります。

同じ片山なのですが、その周りに片山という地名、町名はありません。

二つの神社には何か関連があるのでしょうか?

今回はこの二つの神社を巡ってみましょう。

 

片山神社

本日は雲が多いです、撮影に使っているiPod touchは曇りが苦手です・・・・。

目的地を目指し、名鉄瀬戸線に沿ってミニベロで走ります。

名鉄瀬戸線の名古屋市内の区間は殆ど高架化されています。

清水駅と尼ヶ坂駅の区間は高架下が商店街になっています。

同じデザインのテナントがずらり、色もカラフルで見た目もオシャレです。

カフェ、パン屋、お惣菜屋、洋菓子屋、和菓子屋等々・・・・高架下の店舗ってゴチャゴチャしたイメージですが、同じテナントで統一しているところがオシャレで清潔感があり景観が良いです。

こういうオシャレな店に入るか否かは置いておいて、とても気に入りました。

尼ヶ坂駅に到着、向かって右が公園で左が片山神社です。

少し坂がありますね。

狭い道の坂ですが、ミニベロなら楽々登れます。

坂が多い町や高台の神社は、古くからある場所という印象を持っています。

片山神社に到着です。

片山神社

創建年 伝684年または709年

旧社格・等級 郷社・七等級・式内社

祭神 蔵王権現 安閑天皇 国狭搥命

あちらにも鳥居がありますね。

鳥居の奥に狛犬があります。

ワタクシは珍しいと思うのですが、如何でしょう?

境内中央に巨木、御神木でしょうか?

観光化されていないと説明の立て札がありませんから、知識が無いと分かりません。

こうやって町の寺社仏閣を巡りながら色々学べたらなぁと思っています。

すごく落ち着いた雰囲気です。

手水舎には沢山の竹が吊り下げてあり、風になびいてカラカラと音がなっています。

まるで時代劇の「曲者だーっ!」的な感じですが・・・・。

これは初めて見ました、コロナ禍により使用しないようにということでしょうか?

水はありますが、使うのは辞めておきましたよ。(笑)

本殿です。

コロナが早く収束しますように・・・・。

なかなか迫力のある狛犬ですね。

手前の建物は以前見た神明造りに見えます。

こちらは井戸の跡でしょうか?

レプリカでも良いので井戸的なものがあると良いなと思うのですが、ここは観光地ではありませんからね。

こちらは何でしょう、宝物堂?

この前訪れた曼陀羅寺の地蔵堂に似ていますが、あちらはお寺こちらは神社ですしね・・・・。

立派な屋根ですね。

こちらには小ぶりの狛犬。

柵の向こうには社が沢山あります。

ありがとうございました。

反対側から降って線路沿いに戻ります。

こういう雰囲気の道が好きです。

 

片山八幡社

尼ヶ坂駅と森下駅の区間の高架下は商店街ではなく駐車場でした。

立地条件もあるでしょうが、ああいう商店街が増えたら良いなぁと思います。

森下駅前には歩道橋、階段が無い珍しい歩道橋です。

すっっごいのっぺりした歩道橋です。(笑)

自転車乗りには有り難いですが、歩行者としての使い勝手は如何でしょう?

高架線路と同じ高さまで上がります。

歩道橋からの眺めが意外と良かったりしますよね。

のっぺり歩道橋からも駅にアクセス出来ます。

片山八幡社も坂と古い町並みの先にありました。

片山八幡社

創建年 伝511年

旧社格・等級 県社・六等級

祭神 誉田別命 天照皇大神 菊理媛神

八幡社と聞いて八幡神を想像していましたが、どうも違うようです。

帰宅後調べたところ、八幡宮が八幡神を祀っているとのことです。

また少し知識が増えました。(笑)

こちらの神社の鳥居の奥にも狛犬がありますね、共通する何かを感じます。

見難いですが、左手に子狛犬がぶら下がっています。

これは・・・・良いな。

手水舎、こちらは普通ですね。

使わせて頂きました。

神輿が閉まってあります。

瑞龍みこしだそうです。

早く祭りが出来る世の中に戻って欲しいものです。

本殿です。

早くコロナが収束しますように・・・・。

ここの狛犬は珍しいですね、これは鞠でしょうか?

そして子狛犬。

珍しいのでもう一枚パシャ。

屋根の裏側がですね〜、好きなんですよね〜。(笑)

おみくじと常夜燈、ライトが付いています。

まさに令和時代の常夜燈ですね。(笑)

奥にも色々あります。

沢山の社。

こちらの狛犬、足が角張っていて具足に見えますね。

御嶽神社遥拝所とあります。

鳥居の上の小石には何か意味があるのでしょうか?

帰宅後調べたところ・・・・如何やらここに石が載せると幸運などという迷信があるようで、要は悪戯ですね。

神様は寛大でしょうが、悪戯は止めましょうね。

コラ、今すぐ止めたまえっ!!(怒)

奥には別の神社、谷龍神社があります。

谷龍神社は旧来「姫子龍神社」と称し徳川別邸内に鎮座されていたが、大正十二年当地に遷祀したとあります。

徳川別邸とは現在の徳川園の事でしょう。

ここからすぐ近くです。

以前紅葉を見に訪れたのですが、その時の記事は消失してしまいました。(泣)

ブサカワな狛犬ですね。

龍神が祀られている神社なので先程の神輿は瑞龍みこしなのでしょうか?

早くコロナが収束しますように・・・・。

ありがとうございました。

それではアヒルノアジトに戻って二つの神社の関係を調べてみましょう。

 

片山神社と片山八幡社の関係

帰宅後調べました。

式内社論争というものがあるそうです。

平安時代中期の927年にまとめられた律令に関する書物「延喜式」、今で言う六法全書のようなものでしょうか、その中に「神名帳」という神社名が記されたものがあるそうです。

ここに記載されている神社を式内社と呼び、平安時代以前からあるのだから格式が高いとされているわけです。

ですが神名帳に記載されているのは神社名のみで、祭神も住所も記載されていないそうです。

さらに長い年月の間に、神社名が変わる、祭神が変わる、災害や戦火で資料が失われる、或いは本殿が建て替えられる等、確実に断定できる神社は少ないそうです。

それはそうでしょう。

それで、ウチがその格式高い式内社「○○神社」である、いやウチこそが「○○神社」である、と複数社が名乗りを挙げると論争になるわけですね。

それが式内社論争です。

どうも江戸時代から盛んになり、決めかねる場合はその神社を論社と呼ぶそうです。

で・・・・片山神社と片山八幡社ですが、双方共に神名帳に記されてある式内社「山田郡片山神社」に名乗りを挙げ、長らく式内社論争を繰り広げていたそうです。

片山という地名は見つかりませんでしたが、山田という地名は見つかりました。

現在は片山神社が式内社を名乗っています。

論争や決着の内容は分かりませんが、山田という地名はここから少し北にあります。

おそらく平安時代はこの辺一体が山田郡だったのでしょう。

双方ともに片山、そして鳥居のすぐ後ろに狛犬がある珍しい配置、どちらも山田郡片山神社をルーツに持っているのではないかと思います。

あとはどちらが本社、分社なのかという事だったのではないでしょうか?

まあ、とにかく式内社論争とは早い話が神社の格付けということですね。

神様、神社・・・・と言うより神職、人間世界の色々というわけです・・・・。

知識が増えた事は嬉しい事ですが、これは・・・・う〜ん、複雑な気分です。

 

皆さんの町にはどんな神社がありますか?

 

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