廃線跡を歩く 愛知県猿投駅→西中金駅
皆さん、お疲れ様です。
アヒルノヒカリでございます。
寒い日が続きますねぇ。
名鉄三河線廃線路
やって来たのは愛知県豊田市の名鉄猿投駅、本日はこの駅から廃線となった西中金駅までの制覇を試みます。
ここ豊田市より南に多くの廃線跡がある様です。
特に本日歩くこの区間は線路や駅が保存され散策路になっているとの事、楽しみです。
廃線箇所ですが、まだ踏切が残っています・・・・ここは入ってはいけないのかな?
いつもの如くあまり下調べをしてきませんでした、アヒルノヒカリスタイルです。(笑)
別の場所も柵があり入れない様になっています。
一体何処から入れるのだろうか・・・・。
御船ふれあい公園、地図で見るにここが怪しい・・・・行ってみましょう。
公園に到着する手前で入れる所を見つけました、やったね!
廃線跡を歩く旅、スタートです。
おぉぉ、本当に駅が残っている!
御船とはかつての駅名だった様です。
線路を歩くというとスタンドバイミーが思い浮かびますが・・・・。
景色はしっかり日本・・・・これはもう完全に裸の大将です、ありがとうございます。(笑)
野に咲く花のように 風に吹かれて〜♪
野に咲く花のように 人を爽やかにして〜♪
そんな風に 僕達も〜♪
生きてゆけたら すばらしい〜♪
時には暗い人生も〜♪
トンネル抜ければ夏の海〜♪
そんな時こそ 野の花の〜♪
けなげな心を 知るのです〜♪
かつては踏切があった様ですね。
ご覧の通り、線路の内側に砂利が盛られ歩きやすくなっています。
今日も良い天気・・・・なのですが、風が強くて冷たいです。
シラヒゲソウ自生地?
行ってみましょう!
此方は御船石、洪水を猿投の神様が御船に乗って下げられたという伝説がこの地にあるそうです。
2柱は猿投山にとどまり、1柱はこの地に来たとの事です。
昭和2年の三河線工事の折にこの石を埋めようとした際に作業員が負傷する等の事故が起こったそうで、この石を動かす事なく御船石の碑を建立したそうです。
そういえば猿投山に2つ並んだ御船石がありました!
ツルツル滑る。
奥に進むと湿地帯、ここがシラヒゲソウとシデコブシの自生地との事です。
この時期にこれほど水があるとは・・・・ここは良い湿地ですねぇ。
線路に戻って来ました。
野に咲く花のように 雨にうたれて〜♪
野に咲く花のように 人を和やかにして〜♪
本当に気持ちの良い青空で・・・・。
心も和みます。(笑)
シデコブシ群生地はかなり広い様ですね。
4月上旬に来ると素晴らしい景色が観られそうです。
時には辛い人生も〜♪・・・・辛い行き止まり。(苦笑)
とりあえず滝1号古墳を見に行ってみましょう。
廃線路を歩けるだけでなく、湿地や古墳まで見られるとは!
・・・・さて、前を走る道路と川に阻まれて先に進めません。
地図を見るに、一旦先程の御船石の場所から町に出て橋を渡らなければならない様です。
橋が見えてきました。
橋の上からパシャ、川は御船川です。
御船川を越えました。
地図上の石明塚古墳を目指して線路と再接触を試みます。
あぁぁ・・・・古墳が何処にあるのかよく分からず、写真では見辛いですが線路が高架しています。
周りも工場で近づく事も出来ません・・・・。(泣)
また地図を見る・・・・。
次はこの行き止まりの道を目指してみます。
どうもこの辺りは工場が多い様で・・・・入っていけるかな?
なんとか辿り着きました、猿投駅方向をパシャ!
ここもかつては踏切だった様です。
そして進むべき方向は・・・・。
この藪の向こう・・・・。
柵が張られているわけでは無く・・・・うーん。
この藪・・・・道に見えなくも無い。
・・・・突撃ぃぃぃっ!!!(笑)
先程の様な歩道化はされていない、線路のままです。
・・・・。
これは・・・・裸の大将の歌など歌っている場合では無い!(笑)
進むのは楽しい・・・・ですが、ここは立ち入り禁止区域なのでは・・・・。
立ち入り禁止なのか、廃線路と交差する道路の様子を見て判断することにします。
しかし・・・・道路は上を通っていました!
この先は山の中を突っ切る様です。
藪漕ぎしながら進むのは楽しい、廃線路を全域制覇したい、散策路化されず打ち捨てられた廃線路を見てみたい、そして進んだところで誰にも目撃されない、しかし・・・・。
進みたいと思ったワタクシの願望があの藪を道に見せただけ・・・・ここは立ち入り禁止区域でしょう。
・・・・戻ろう。
ただの遊びでルールを破ったり誰かに迷惑をかけるのは好みません。
この記事を書いている今でも「行きたかった」「行ってもバレなかった」という気持ちが正直ありますが・・・・「自己責任」というとそれらしく聞こえますが結局「自分勝手」でしかない。
また線路から離れてしまいました。
次の目標は枝下駅跡、ここは間違いないでしょう。
ですがかなりの距離の迂回を強いられます。
丘の上まで上がってきました、何も無いただの舗装路・・・・。
時には辛い人生も 雨のちくもりで また晴れる〜♪(苦笑)
東海自然歩道もそうですが、ただの舗装路を歩くのは気持ちが疲れます・・・・到着!
ここからまた線路上を歩ける様です、猿投駅方向をパシャ。
あの山に向かって何処まで行けるか興味はありますが・・・・流石に行く気にはなれません。(苦笑)
駅跡で一休み、安定のジャムパンタイムです。
目の前を流れるのは矢作川・・・・風が・・・・冷たい・・・・。
軽く押すだけで動きます、これは面白い!
誰か推してくれませんか〜?(笑)
さあ、進みましょう!
橋の赤が映えますね。
そんな風に 僕達も〜♪
生きてゆけたら すばらしい〜♪
!?
時には辛い人生も〜♪(苦笑)
この先は橋なのでしょう。
柵の向こう側、橋の様子をパシャ。
これは・・・・これはスタンドバイミーな雰囲気ではないですか!?
ソウ ダーリン ダーリン スタンド バァァイミー オォォゥ♪(笑)
先程の赤い橋、両枝橋を渡って・・・・。
次はここを目指します。
地図上では線路が無くなってしまいますが・・・・どうなのでしょう。
両枝橋の上から矢作川をパシャ!
冷たい風に晒されながらの進軍・・・・。
先程のスタンドバイミー橋が遠くに見えます。(笑)
!?
ありがたい、下に降りてまた線路上を歩く事が出来ます。
線路、有るじゃないか・・・・Googleマップさんよぉ。
駅跡・・・・ここは良い雰囲気ですねぇ。
三河広瀬駅跡、国の指定文化財だそうです。
本日ワタクシ・・・・こんな雰囲気の駅跡でコーヒーを沸かしたいという衝動に駆られ、ジェットボイルを持ってきました!!
あぁ、素晴らしい。
線路と矢作川、そして遠くから野鳥の鳴き声が聞こえます。
一息ついて・・・・進軍再開です。
岩肌の横を通ったり・・・・。
竹林を通ったり。
踏切跡を通ったり・・・・山歩きとは一味違う楽しさがあります。
この区域は歩道化されていない生の線路(?)、歩きにくいですがこういう場所を歩ける事がそもそも凄い事です。
あれは!?
うおぉぉ、トンネル!!
残念ながら立ち入り禁止ですが、こうして間近で見られる事がとにかく凄いと思います。
中をパシャ!
この朽ちたこれはかつての信号機でしょうか?
このトンネルは広瀬トンネルというそうです。
次の目的地を調べる為に地図を見ると・・・・ゔぅぅぅぅぅ!
線路はずっと山の中・・・・終点の西中金駅まで一切接点無し、峠みたいな道をひたすら歩かねばなりません。
時には暗い人生も トンネル抜ければ夏の海・・・・トンネル抜けて線路上を歩きたかった。
これは何でしょう・・・・上に登れるようです、はっ!!
やはり線路でした!!!(歓喜)
よぉしよぉし、良いぞ良いぞ・・・・あっ。
あ・・・・。
トンネル抜ければ夏の海♪・・・・。(泣)
此方は短いトンネルですね、特に情報はありませんでした。
諦めて舗装路を歩き、峠を抜けて・・・・。
まもなく終点!
線路も山を抜けて降りてきました。
あそこから線路に入れる様です。
猿投駅方向をパシャ、山の中何処まで歩けるのか気になりますが・・・・まあ遠慮します。(笑)
終点の西中金駅まで線路を歩いてフィニッシュといきましょう!
・・・・フィニッシュといけませんでした、駅直前で工事中。(苦笑)
どうやら線路を撤去して道にしている様です。
そして・・・・。
ゴォォォル!!
西中金駅跡、此方も国の指定文化財だそうですよ。
そして猿投駅から辿って来た廃線路・・・・。
遂にここで終わりです。
ありがとうございました。
平成16年4月1日に廃線となった線路を端から端まで歩きました。
それにしても豊田市さんはなんて粋な事をしてくれたのでしょう。
湿地帯に古墳、川沿いに山の中と都市開発し難い場所を走っていたのもあるでしょうが・・・・線路も駅も残して散策路にするなど出来そうで出来ない、やれそうでやらないのが世の中です。
そしてそんな場所を走るこの線路が良い散策路に化けると気付いた豊田市さんの着眼、本当に素晴らしいと思います。
ノスタルジックな雰囲気と変化に富んだ景色は飽きる事がありません。
猿投駅から西中金駅まで歩くのは少々骨が折れますが、骨が折れる距離だから鉄道を敷いたわけで・・・・それでも迂回含め5時間前後で制覇出来ます。
迂回以外(笑)どの区間も本当に良かったのですが、5時間は長いという方には枝下駅→三河広瀬駅→広瀬トンネルの区間がお勧め・・・・特に三河広瀬駅の雰囲気は絶妙です。
皆さんの町には廃線路はありますか?