シマノ CUESは自転車業界のF35になりうるのか?
皆さん、お疲れ様です。
アヒルノヒカリでございます。
シマノのコンポの多くがカタログ落ちしてしまいました。
ワタクシのミニベロ、ビアンキレッコのコンポはターニー・・・・悲しい。
ミドルグレード以下のロードバイクとMTB、それからクロスバイクとミニベロのコンポを統一してコストを抑えるわけですね。
機種統合といえば!
近年の成功例といえば、これはもうF35ライトニングIIでしょう!
空軍機、海軍機、海兵隊機の機種統一に成功した凄い戦闘機です。
通常離着陸機(CTOL)と垂直/短距離離着陸機(STOVL)と艦上機(CV)を全て派生型で賄うなど、とにかく凄いの一言です。
アメリカ様(笑)なら当たり前みたいな雰囲気がありますが、アメリカ空海軍の機種統一の歴史は失敗の歴史です。
一番有名なのはF111アードヴァーク、空軍の戦闘爆撃機と海軍の艦隊防空戦闘機の機種統一を目指して開発されましたが・・・・。
結果は要求を満たせず海軍は不採用、空軍でも戦闘機としては全く使い物にならず爆撃機として採用されました。
機種統一を目指したのに結果は空軍の爆撃機が新たに増えただけ・・・・さらに輸出も振るわず唯一オーストラリア空軍が採用しただけでした。
供給側が肥大化する開発コストや生産コストを抑えたいというのは良く分かります。
・・・・が、成功するかどうかはユーザーのニーズを満たせるかどうかなのです。
シマノ CUES
サイトを見るとドロップハンドル用のSTIがありません。
これは今後出てくるのでしょう。
ただ、ロードバイクとMTBのコンポを統一する訳ですから・・・・多分ロードバイク専用設計されたコンポより多少重くなるのではないでしょうか?
ミドルグレードバイクのカーボンフレームなら設計やエアロ形状で多少の重量増加はペイ出来るでしょう。
エントリーグレードのアルミバイクは・・・・ちょっとだけ重くなったけど我慢してね♡になるかも知れませんね。(苦笑)
MTBはよく知らないので何もいえません。
問題はクロスバイクとミニベロです。
CUESにはディスクブレーキのコンポしかありません。
クロスバイクもミニベロも・・・・全部ディスクブレーキ??
いくら統一コンポにしてもバイクの価格は上がってしまいそうです。
ミニベロはバラエティ豊かなフレームが魅力なのですが、それら全てがディスクブレーキの制動力を受け止められるかも分かりません。
この辺のニーズを満たす事が出来るのでしょうか?
がんばれ、テクトロ
勝手な予想ですが、フラットハンドルのVブレーキはテクトロなどのブランドが担ってくれる様な気がします。
STIまで作るとは思えないので、ドロップハンドルのキャリパーブレーキは消えてしまうのではないでしょうか?
それでフラットハンドル&Vブレーキのクロスバイクとミニベロは残る・・・・取り敢えずしっくりきますよね。
これが一番丸く収まりますし、そうであって欲しいです。
CUES完成車よ、F35になってくれ
CUESの変速性能はきっと良好でしょう。
あとはどんな完成車が出てくるか・・・・ですね!
ユーザーのニーズを満たせない完成車・・・・F111が出てきてしまったら、スポーツ自転車人口は減少してしまうでしょう。
コンポ統一の情報を知った時・・・・正直かなりネガティブな気持ちでした。
でもこれ・・・・F35計画を初めて聞いたアメリカ軍関係者も同じ気持ちだったのではないでしょうか?
しかしF35はアメリカ空海軍と海兵隊・・・・だけではなく世界各国のニーズを満たす傑作機になりました。
CUES、今は結構期待しています。
CUES搭載ミニベロとか・・・・面白そうで興味ありますよ。
先ずはじっくり様子を見ましょう。