知多半島とその先の離島へ 愛知県篠島
皆さん、お疲れ様です。
アヒルノヒカリでございます。
本日は・・・・。
知多半島にやってきました。
梅雨入り前の今年5月に訪れた日間賀島、今回はその隣にある篠島を訪れる旅です。
本日もここ、師崎からフェリーに乗って知多半島の先にある離島へ向かいます。
前回の旅の経験を生かし目標時間にしっかり到着、余裕ある待ち時間を使って行きそびれた神社を参拝します。
羽豆神社
フェリー乗り場から目と鼻の先にあるこの羽豆神社は式内社、つまり平安時代以前からこの場所にこの神社があった訳です。
ビンディングシューズではこの階段が登れない、それで本日はシューズ持参でやって来たのです。
やはりなかなか急な階段ですね、ビンディングシューズでは無理です。
所々蜘蛛の巣が道を塞いでいて、手刀でズバッと薙ぎ払いながら進みます。
不思議な空間・・・・トトロの住処に繋がっていそうですね。
立て札の紹介には羽豆岬ウバメガシの「恋のロマンストンネル」とあります。
うーん、蜘蛛の巣が・・・・ロマンスではなくサバイバルと言ったところです。(笑)
結構登りましたね、フェリー乗り場が見下ろせますよ。
おぉ、展望台まであるのか!?
早速登ってみましょう。
おぉぉ、これは良い眺めです。
彼方に見えますのが前回訪れた日間賀島。
そして此方に見えますのが本日訪れる篠島です。
手が届きそうなところを鳶が飛んでいます、実に良いですねぇ。
そして奥には鳥居。
残念ながら手水舎に水はありません・・・・コロナめっ!
此方も素晴らしい眺めです。
日の当たり具合なのでしょうが、池がとても不思議な色に見えます。
とても良い雰囲気の神社ですね。
・・・・と、不意に近づいた木から20匹程の虫が一斉に飛びました!
「うおぉぉぉう」とクッソ情けない声を出してビビるアヒルノヒカリ・・・・。(恥)
正体は蝉でした。
蝉の鳴き声が賑やかだなとは思っていましたが、一本の木にこれ程沢山の蝉が止まっていて一気に飛ぶとは予想だにしませんでした。
いやぁ、誰もいなくて本当によかったです。(苦笑)
絵馬が沢山ありますので、休日は参拝客がいらっしゃるのでしょう。
そしてこの狛犬・・・・遠吠えをしているような、非常に珍しい姿です。
・・・・おわかりいただけただろうか?
狛犬の脚に蝉の抜け殻・・・・夏ですねぇ。
なんだか嬉しくなりましたよ。
蝉の抜け殻も見る機会も随分と減ってしまいました。
・・・・などとこの時のアヒルノヒカリは少々の蝉に驚いたり喜んだりしていたのでした。(フラグ)
本殿もあまり見かけない形で・・・・実に良いですねぇ、来た甲斐がありました。
帰宅後調べたところによると祭神は建稲種命、古墳時代の尾張豪族だそうです。
成る程、それ故に式内社という事ですね。
台湾周辺がえらいことになっています・・・・とにかく世界が平和でありますように。
ありがとうございました。
篠島へ
残りの待ち時間でアイスを食べ、コーラを飲んでエナジー回復です。
さあ、ついに篠島行きのフェリーが到着です。
二ヶ月前にも同じ型のフェリーに乗りましたから、もう乗り方はわかっています。
スタッフさんにロードバイクの置き方を聞く必要もありません。
ワタクシ、アヒルノヒカリはアイウェアを掛けたまま颯爽と乗船します。
フッ、まさにベテラン旅人のオーラですよ。(たかが二度目だというのは秘密)
出港です、それでは行って参ります!
日間賀島の横を抜けて・・・・。
目指すは・・・・篠島!
このワクワク感がたまりません!!
右へ左へ移動しバシバシ写真を撮るアヒルノヒカリ・・・・ベテラン旅人のオーラとは?(笑)
ワタクシ、この航跡を見るのが好きです。
眼前に迫る目的地、篠島。
遂に入港です。
取り敢えず、観光客っぽくパシャ!!
どんな旅になるのでしょう、楽しみです。
中手島、伊勢神宮御贄干鯛調製所
港から時計回りで島の外周を走ると最初に行き着くのが中手島です。
下調べではここに伊勢神宮御贄干鯛調整所という伊勢神宮が管理している建物があるということですが・・・・。
うーん、入って良いのだろうか・・・・いや入れるのだろうか?
草が生い茂っていて、人が通った形跡が全くありません。
山沿いの道をロードバイクで進むと・・・・。
あぁ、これならば・・・・門が空いていますし大丈夫でしょう。
立派な鳥居ですね、それで入ってみましょう。
すごい虫・・・・なんだか見慣れない黒い大きな蝶がウヨウヨしています。
何か建物が見えます。
流石にこれ以上は近付きませんでした。
ここで年三回、古式に基づいて干鯛が調製され伊勢神宮に奉納されるとの事です。
ありがとうございました。
中手島を降って再び時計回りで進みます。
再び山にぶち当たりました。
階段があるので登ってみます。
展望台でもあるのかな?などと思いましたが、如何やら山道を進むと向こう側に出てしまうようです。
ロードバイクをここに置いていく訳にもいかず降りましたが、地図を確認すると舗装路はここで行き止まりです。
一度港まで戻り、迂回して山の向こう側に回り込みました。
城山水神天宮、聖跡碑
さて、再び海沿いを走ります。
潮風、磯の香り、そして暑い日差し・・・・夏の島の雰囲気が気持ち良いです。
ん!?
おぉ、お地蔵様。
いくつも連なっていますね。
次に目指すのは水神天宮、珍しい名前の神社なので是非とも参拝したいと思っていたのですが・・・・。
うわ〜っ、これ登るの??
どうやらこの山の頂上のようです。
途中で写真を撮る事も出来ないヒルクライム・・・・ヒイヒイ。
遠くにビーチが見えています、いや〜登ったな〜。
がしかしさらに登ります、ここもビンディングシューズでは無理ですね。
・・・・。
・・・・。
・・・・これ、このまま進んで良いのでしょうか?
ひとんちなのでは??(困惑)
マジか!?
アリなのか、これは!?(笑)
さらに上に登ると・・・・。
ありました、城山水神天宮。
うわー、ここは凄いな。
こんな神秘的な場所、なかなか出会えません。
この山頂スペースにお社と石碑と周りの木々のこの風景・・・・素晴らしいですね。
帰宅後調べたところ、祀られているのは天御中主神、安徳天皇、建礼門院、平時子だそうです。
安徳天皇と健礼門院といえば壇ノ浦で入水した・・・・なんとまさかの平家を祀った神社でした。
ヒイヒイ言いながら登った甲斐がありましたね。
奥に・・・・此方が聖跡碑でしょう。
此方も凄い形ですねぇ。
世界が平和でありますように・・・・。
ありがとうございました。
サンサンビーチ
サクッとダウンヒルをこなして、先程見えたビーチに向かいます。
あぁ、良いですね〜。
夏の島に来た、という感じがします。
海水浴を楽しむ人々はまばら・・・・平日だからでしょう。
海の家、夏を感じますねぇ。
このサンサンビーチには恋人の聖地「ささやきの鐘」というものがあります。
人生ソロプレイヤーのワタクシはサラッと通過です。(笑)
ビーチでのんびりしたい気分ではありますが、まだまだ先があります。
外周時計回りの旅、ここから未舗装道に入ります。
西山周遊コース
下調べでここは把握していまして、それ故にシューズを持って来ている訳なのです。
そもそもここ以外でここまでシューズを履くとは思っていませんでした。(笑)
綺麗なビーチとも少しの間お別れです。
海沿いを歩くのかなと思いきや、グングン登ります。
・・・・また登るのぉぉ?
道沿いにまたお地蔵様を見つけました。
・・・・うわぁぁ、ここはロードバイクウェアで立ち入る場所ではない。
ですが島の外周を回るにはこの道しかありません。
行かねばならぬ・・・・。(泣)
山道沿いにずっとお地蔵様があります。
帰宅後調べたところ、このお地蔵様は島弘法と呼ばれており如何やら四国88箇所になぞらえて88体あるそうですよ。
しかし・・・・虫が凄い。
せめて登山の服装ならまだ良いのですが・・・・。(泣)
木々の隙間から見える海の景色は良いのですが、ゆっくり眺めようものなら蚊に集られます。
黒くてデカい蝶も相変わらずヒラヒラしています。
不意に小さなビーチに出ました。
穴場的なこのビーチ、カップルにはピッタリなのではないでしょうか・・・・ここまで来れたらの話ですがね。(笑)
そしてまた山道・・・・すごい虫と書きましたが、特にすごいのが蝉です。
これ全部蝉の穴ですね。
ビービー鳴いて、ブンブン飛んできます。
何故かワタクシに体当たりしてきます。(泣)
蝉たちの楽園とでも言いましょうか、それ自体は素晴らしい事だと思いますが・・・・。
自己アピールの圧が強すぎる!!
知多半島でビビった20匹程度、どうという事は無かった!!
分かったから、分かったから体当たりは止めて頂きたい!!
蝉たちに邪魔されて聞こえにくいさざ波の音、時折見える海景色・・・・これが無ければ島に来ていることを忘れてしまいそうです。
・・・・なんか、思ってたのと違うなぁ。(苦笑)
太一岬、キラキラ展望台
やっと開けた場所に出ましたよ、蝉達との戯れも休憩です。(笑)
この鳥居はなんと伊勢神宮から頂いたものだそうです。
キラキラ展望台なんて名前が付いていますが、ここは伊勢神宮遥拝所・・・・つまりこの鳥居を真正面に海を向くと、その先は伊勢神宮があるという訳です。
ここにもありましたよ、恋人の聖地「祈りの鐘」・・・・ここまで鐘を鳴らしに来るカップルはいないと断言します!(笑)
そう・・・・誰もいない。(ニタリ)
ギャャァァァァァン!!!!!
可愛らしい見た目からは想像出来ない、とんでもない音が鳴り響きました。
慌てて手で止めるワタクシ、アヒルノヒカリ。
すみません、力加減がわかりません。(笑)
鳥居の先にある展望台へ、展望台にも伊勢神宮の方角が記載されています。
パシャ、此方が伊勢神宮の方角です。
早く世界が落ち着きますように・・・・。
うーん、リフレッシュ、リフレッシュ。(笑)
展望台の脇には小さなお社があります。
さあ、頑張って進みましょう。
もう汗ダラダラですよ、コーラ飲みたいなぁ。
鯨浜、鯨浜遺跡
またビーチに出ました。
ここは鯨浜と呼ばれ、この浜の中央付近から弥生時代の遺跡が出土したそうです。
どうやら縄文時代のものあると考えられているそうですが、発見はされていないとの事です。
その昔、捕鯨を行なった際にこの浜へ陸揚げされていた事からこの名前が付いたそうです。
地元の方でしょう、お一人ビーチでのんびりされていました。
・・・・という事はこの山道も終わりが近いのでは?(嬉)
と思ったのですが、再び蝉達と戯れることに・・・・。
ワタクシも流石に慣れました。
ビービー鳴いている蝉にゆっくり近づくと、ピタッと鳴き止みじっとしています。
面白いですね、実に興味深いです。
やっと舗装路に出ました、あれは先程の方のスクーターでしょう。
ですが奥にも展望台があるようです・・・・折角なのでもうひと頑張りします。
万葉の丘、歌碑公園展望台
ここは万葉の丘、此方は舜子句碑。
そして此方が万葉歌碑です。
江戸時代にあった見夜火堂が復元されています。
奥に歌碑公園展望台。
あ〜〜〜っ、涼しい〜〜。
海からの風が本当に気持ち良いです。
もう動きたくないわ〜、などと一瞬思いましたよ。
景色を見てリフレッシュ、リフレッシュ。(笑)
鯨浜も見下ろせます、登ったなぁ。
彼方に見えるのは小中学校です。
ロードバイクを漕いでいる時は気付きませんが、違う運動をすると気付いてしまいます。
・・・・結構脚が疲れているのだと。(笑)
さあ、進みましょう!
舗装路になっても相変わらずの山道、時折木々の隙間から見える景色でリフレッシュしながら進みます。
地元のあの方がスクーターで来た訳です、結局山道から抜けたのは展望台から見えていた小中学校前でした・・・・いやぁ歩いたなぁ。
その先には加藤清正の枕石というものがあるのですが、地図を見ると思いっきり学校の敷地のど真ん中を通る道しかありません。
これ、本当に良いの??
さらに清正の枕石から外周を歩く道があるようですが、ここまで歩いて来た西山周遊コースよりも細い道の様です。
さらにさらに、ワタクシは停めたロードバイクを取りに戻らなければなりません。
流石に徒歩で進むのはここまでだろう・・・・残念ですが外周一周はここで断念、ロードバイクを取りに戻る事にします。(泣)
ホント、登ったな〜。
住宅地のなかなか急な坂を降っていきます。
ダラダラ汗をかき、フラフラ歩くアヒルノヒカリ。
偶然にもロードバイクを停めた場所に出ました、良かった良かった。
そして・・・・そう、コーラだよっ!!(笑)
帝井
次の目的地は帝井、ほぼ島の中央に位置しています。
後醍醐天皇の皇子、義良親王が篠島に漂着された折に水を差し上げる為に井戸を掘ったそうです。
そう、その井戸がこの帝井です。
井戸というより池ような大きさ、そして見た目です。
不敬極まりないのですが、ロードバイクと山歩きで少々疲れました。
頭からザバーッといきたいところです。
縄文弥生、そして伊勢神宮・・・・さらに平家や南北朝時代、この島はどうもとんでもない島の様です。
その他街並み、そして帰路に着く
流石に疲れました、フェリーの時間に合わせて街並みをふらっと周ります。
蛸壺を見つけました。
さあ、知多半島に戻りましょう。
篠島・・・・とても神々しい島でした。
是非ともまた訪れたい、その時は外周一周に挑戦したいと思います。
ありがとうございました。
篠島へのアクセスがきっちり計算通りだったので、今回は時間にも余裕があります。
ゆっくりアヒルノアジトへ戻りましょう・・・・とはいかないのがアヒルノヒカリの旅日記。
この後強烈な向かい風攻撃によりワタクシの脚はめでたく売り切れ、時速20km前後しか出せなくなってしまいました。
さらに夕焼けが綺麗な天気だったのも関わらず雨が・・・・。(泣)
しかし、虹が見られたので良しとしましょう!
日間賀島の旅程の距離にはなりませんでした、本日は合計159kmでした。
そしてアヒルノヒカリ・・・・明日は仕事です。(苦笑)
コロナ対策は必須ですが、この夏は離島に遊びに行くなんて如何でしょう?