自然ドキュメンタリー

シラタマホシクサ 愛知県森林公園 後編

シラタマホシクサ 愛知県森林公園 後編

 

皆さん、お疲れ様です。

アヒルノヒカリでございます。

東海エリア限定の日本固有種かつ絶滅危惧種、シラタマホシクサを求めて愛知県森林公園を訪れたアヒルノヒカリ。

その姿をひとめ見る為、いよいよ植物園内に進攻します。

 

愛知県森林公園植物園

こちらは東門です。

かなり広い敷地でして、他に北門と南門があります。

地図をもらいました。

ゲートのスタッフさんにシラタマホシクサについて聞いたところ場所と道順、さらにその他の季節の草花も親切にマーキングしてくれました。

ありがとうございました。

目指すシラタマホシクサの生息地は一番奥の観察湿地Fです。

教えてもらった季節の草花も是非制覇したいところですが、恥ずかしながらワタクシ植物は本当に無知でして・・・・この地図だけが頼りです。

 

広芝生

進攻を開始したアヒルノヒカリを最初に迎え撃ったのは広芝生。

ふぁっ!?

ゴルフ場か!?

それとも◯◯高原とか◯◯牧場とかか!?

これは凄いな・・・・。

めちゃくちゃ綺麗です。

陸上自衛隊時代に演習場整備で草刈りをした事がありますが・・・・。

これほど広い場所をこんなに綺麗に手入れするのは凄いな。

ものすごく気持ちのいい場所です。

 

季節の草花探し

さぁ、はりきって探していきましょう。

おっ、あれは?

青々と茂る木々の中、一本だけ綺麗な花を咲かせています。

これが「さるすべり」か、名前は聞いた事があるな〜。

これ以降名札の写真を省略しますが、全て親切な名札を頼りに探しています。

さも知っているかのように草花の名前を紹介していきますが、ワタクシ全くわかっていません。

これは?

見た事あるんですが名札が、名札が無い・・・・。

名札が無いと本当にわかりません・・・・悲しい。

これは?

小さい花が綺麗ですね。

「ニシキハギ」です。

周りをアブがブンブン飛び回っています。

地図上ではこの辺りに「ヒヨドリバナ」がある筈なんですが・・・・。

姿形を知らないのでまるで宝探しか何かの様です。

これ・・・・か?

これですね、「ヒヨドリバナ」。

蝶がとまっていましたよ。

次にマーキングされているのは「ナンバンギセル」ですが、何処でしょう・・・・。

はっ!?

さっきの花!

「ヒガンバナ」か〜〜。

うんうん、名札を見て思い出しました。

白もありました、綺麗ですね。

場所的にこれかなと写真に撮りましたが、帰宅後調べると・・・・、

「ナンバンギセル」(Wikipediaより)

全然違う、悲しい・・・・。

下の方に咲いていたのでしょうか、少し知っている方なら簡単に見つけた事でしょう・・・・。

制覇ならず・・・・。

折角教えて貰ったというのに・・・・バカめ、バカめ。

大きな池が見えて来ました。

良いですね〜、岩本池だそうです。

こちらは「ツクシハギ」。

もうすぐ目的の地、観察湿地Fです。

岩本池の先端は水草で埋まっていました。

凄いですね、まるで陸地です。

遂に到着です。

奥が真っ白ですが、あれが目的の?

鉄を食べるバクテリア、とだけ書くと何かのSFみたいですね。

そんなバクテリアもいるんですね。

それでは観察湿地Fに侵入します。

 

シラタマホシクサ 

おおお〜〜っ!!

一面、全てがシラタマホシクサ です。

この白い小さな花が湿地を覆っています。

別名「金平糖草」。

「金平糖」(Wikipediaより)

なるほど!!

日本固有種で絶滅危惧種と聞いて、正直儚い弱々しいイメージを持っていました。

しかし、ここは生命力に溢れています。

鉄分の多い酸性土壌の湿地に生える東海丘陵要素植物、それがシラタマホシクサ。

それで鉄を食べるバクテリアも一緒に住んでいるのですね。

湿地ってあまり馴染みがありません。

保護の為に板から出ないでとの事なので、そっと指で地面をつついて見ました。

なるほど、じっとりと湿って柔らかい。

踏み込んだらズボッと沈みそうな感じです。

昔は名古屋市東部に多く生息していたそうですが、住宅化に伴い湿地が乾燥し姿を消してしまったそうです。

以前TVで湿原についての番組を見ましたが、湿原が生まれるには様々な条件が必要なのだそうです。

当然その条件が崩れれば保てない訳ですね。

川や池などの水源は結構ありますが、確かにその周りにこんなグジュグジュした場所は・・・・どうでしょう、あったかな?

あまり意識してみた事がないですが池の周りなら?

ですが少なくともシラタマホシクサは生息していません。

水源だけでは条件が足りないという事ですよね。

ここは植物園ですが現在東海地方の野生の生息地では、有志の方々が無くならない様面倒を見てくれているそうです。

可愛らしくも生き生きとした生命力を感じさせてくれるシラタマホシクサ、どうか無くならないで下さい。

ん?

この湿地にまだ他にも季節の草花が!?

あったかな〜、探しに戻りましょう。

「ホソバリンドウ」

「ミミカキグサ」

どちらも可愛らしくて綺麗ですが、ここでは完全にシラタマホシクサに埋もれていますね。

これらの花には申し訳ないけれど・・・・。

 

来年も元気なシラタマホシクサにこの湿地で主役を張ってもらいたいですよね?

 

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