雲龍神社のくすのきさん 名古屋市雲龍神社
皆さん、お疲れ様です。
アヒルノヒカリでございます。
Googleマップで雲龍神社のクスノキという場所を見付けました。
この場所、神社のマークではなく史跡のマークが付いています。
ふーむ、これは気になりますね・・・・本日はここに行ってみようと思います。
雲龍神社のクスノキ
到着・・・・ん?
なっ!?
なん・・・・だと?
立ち入り禁止!?
柵の中に鳥居やお社はありませんが・・・・あれは!?
う、ぉぉぉぉぉ・・・・凄い!
とんでもない大きさの巨木ですが、真っ二つになっています。
文字通り・・・・完全に真っ二つです。
その真ん中にあるのは何でしょう、祭壇?
この木は古くから「くすのきさん」と住民に親しまれていたそうですが、太平洋戦争の戦災により幹の部分が焼けて枯れてしまったそうです。
ところが樹木の生命力の強さにより根本から新たな芽が出て生長し、緑豊かな景観が再現されたとの事です。
これは凄い・・・・戦災の史跡であり奇跡の巨木でもあるという事ですね。
隣が駐車場になっているので横から可能な限り近付いてみます。
壁によじ登り柵に張り付くアヒルノヒカリ・・・・小学生かな?(笑)
これが限界です。
焼け落ちて向こう側が見えていますよ。
あの中に入ってみたいなぁ・・・・って。
邪魔な鉄柱だな、何だこれはと見上げてみると・・・・。
これは枝を支えている鉄柱でした。
安全管理の為の立ち入り禁止という事の様ですね。
戦災がどうのよりとにかく自然の生命力の凄さ、力強さを感じますね。
「奇跡」とか「神秘」という言葉が脳裏に浮かびます。
帰宅後もう少し詳しく調べてみました。
このクスノキには弘法大師のお手植え、織田信長が合戦前に必勝祈願をした等の言い伝えがある様です。
昭和7年には県の天然記念物に指定されています。
戦災復興の区画整理の中で神社が市の保留地扱いになったという記述を見つけました。
Googleマップの表示通り、ここには神社があった様ですね。
平成14年に市はこの土地を売却する為にクスノキの伐採を決定したそうで、この年に雲龍神社の最後の秋祭りが行われたとの事です。
ここからクスノキの助命嘆願の署名活動が始まり、地元中日新聞でも取り上げられました。
結果、市は伐採を中止しクスノキを保存・・・・今に至るという事です。
地元の人々に愛され守られたクスノキ・・・・世代によっては戦後復興の象徴だったのかもしれませんね。
戦傷を負っても尚芽を出し、枝を伸ばし、青々とした葉をつけたこのクスノキから勇気や希望を貰ったよという方々が、きっと沢山いらっしゃったのでしょうね。
これからもずっと市民はこのクスノキを見守り、クスノキも市民を見守ってくれる事でしょう。
皆さんの町にはどんな巨木がありますか?