日本唯一の仏教テーマパーク 愛知県五色園
皆さん、お疲れ様です。
アヒルノヒカリでございます。
ここ愛知県には日本唯一の仏教テーマパークがあるそうです。
ブッキョウ・・・・テーマパーク??
あまりにもミステリアスなパワーワード・・・・一体どんな場所なのでしょう?
さあ、冒険の時間です!
五色園
本日訪れたのは愛知県日進市、以前訪れた霊山御嶽山があるのも日進市です。
あの山も神道なのか仏教なのか、そして宗派は何なのか・・・・謎の山でした。
日進市は何か宗教との縁が深い地域なのでしょうか?
五色園に到着・・・・ご宿泊、研修??
・・・・仏教テーマパークに宿泊出来るの?
某ネズミランドの某キャッスルみたいな感じなのでしょうか??
むぅ、五色山 大安寺・・・・ここはお寺なのかな??
検問所?
ですが人はいません・・・・お寺の敷地の様に思えますが、このままロードバイクで入ってしまって良いのでしょうか?
困惑するアヒルノヒカリ・・・・すると中から車が出てきました。
車が良いなら自転車も良いのでしょう、進撃再開です。
!?
これは・・・・?
説明書きがあります。
親鸞の生まれについて書かれています。
貴族の生まれだった親鸞は二歳になっても一言も話さなかったそうで、周りの人から奇異の目で見られていたそうです。
ある日開催されて月見の宴で父の膝に抱かれた親鸞は月を拝み「南無仏」と一言仰ったそうです。
それを聞いた人々は親鸞が非凡の子だと歓喜したとの事です。
親鸞は勿論知っていますが、そういう話は知りませんでした。
彼方にも像がありますね。
なんかすごい全力疾走しています!
そして下駄が脱げています!(笑)
此方にも説明書きがあります。
法然が信の座「信不退」と行の座「行不退」の二つの席に分け、門下達がどちらの考えなのか選ばせました。
「信不退」とは阿陀の本願を信じるだけで生涯信心を失わない不退転が得られると信じることで、「行不退」とは本願を信じても不退転を得る為には念仏の行を積まなければならないとする考え方なのだそうです。
殆どの門下は行の席に座る中、数人の高弟と遅れてきた親鸞・・・・そして法然自身も信の席に座ったとの事です。
行の座に座った門下生達は驚き、そして自分を恥じたそうです。
ワタクシ宗教に明るくありませんが・・・・これは決意の大切さを表現しているという事でしょうか?
自分は出来ると信じ、事を成すという決意・・・・これが無く行動しても目標は達成出来ません。
今年はフランスでオリンピックが開催されました。
金メダルを勝ち取った選手達は間違いなく”金メダルを取る”という自分を信じて強い決意を固めてから厳しいトレーニングに励んだ事でしょう。
そして・・・・再び親鸞。
このお寺は恐らく浄土真宗のお寺なのでしょう。
そしてこのテーマパークは親鸞の生涯や宗教的出来事を、この像で視覚出来るように造られているのでしょう。
うおぉ・・・・あんな山の中にも像が!?
親鸞が比叡山にお参りに行く途中、美しい女性が現れたそうです。
自分も比叡山に連れて行って欲しいと願い出る女性に、親鸞は比叡山は女人禁制だからと断りました。
女性は仏教大師も一切の衆生にも仏性があります、鳥獣にも男女の別があります、女人だけを除いて果たして真実の悟りに達する事が出来るでしょうかと嘆いたそうです。
女性は貴僧は末世の女人の善知識となって御仏のご慈悲が届くようお力添えをお願いしますと言い、懐から白絹に包まれた玉を差し出したそうです。
女性はこれは闇夜を照らす玉、御仏の教えを低く卑しい谷に下してあらゆる人を導いて下さいと言い消えてしまったとの事です。
”あらゆる”に”性別”も含まれているという解釈で良いのでしょうか。
生まれた時代や場所違うにも関わらず、世界中の多くの宗教で女性は不浄という考えが存在しますね。
近年相撲の土俵問題もありました。
何故??
女性が不浄という理由の説明が不明瞭で全く解りません・・・・と言うよりちゃんと誠実に説明しようとしていないように思われます。
大体こういう事を言う人は「昔から・・・・」としか言いませんが、そんな事は知っている。
何でもかんでも今に合わせて”しきたり”を破って良いなどとは思っていません、ただそれを口にするならば何故そうのかという理由をちゃんと説明すべきだと思います。
浄土真宗の女性に対する考えはどうなのかと調べてみましたが・・・・やはり宗教は難解、よく解りません。
ダイヤモンドオンラインの記事で浄土真宗の実家のお寺を女性が継いだという記事を見つけました。
ただこの記事・・・・全て読むには会員登録が必要だったのでさわりだけしか読めませんでした。(泣)
区別と差別の線引きは簡単ではありません。
ワタクシ別にフェミニストではありませんが、説明なしの”女性は不浄”は不誠実であり差別だと思えます。
池の小島に弁財天!
弁財天を祀る神社を幾度か参拝ましたが、像を見るのは初めてです。
池の奥には・・・・湿地!!
湿地へ続く道は未舗装路・・・・プチグラベルライドを楽しみます。
楽しい・・・・グラベルロード欲しいなぁ。(笑)
此方の像には説明書きがありませんでした。
この奥に湿地が・・・・。
池には水草がびっしりです。
残念ながら立ち入り禁止・・・・ウシガエルの鳴き声が聞こえてきます。
ですが定期的に開放してくれている様です。(嬉)
更に奥には不動明王像。
何だか遠くから見上げると・・・・崖の上に立つ戦隊モノの敵幹部と付き従う部下二人に見えます。(笑)
カッコいいです!
そして不動明王像の下から水が湧き出ています。
貴重な湿地を見守ってくれているのでしょうか。
その更に奥には・・・・親鸞像。
招かれた村で布教しようとした親鸞、ですが田植えの時期で忙しく誰も聞法道場に来ませんでした。
すると衣の裾を上げた親鸞・・・・田植えに加えてもらいたい、念仏の楽しさを伝えてみたいと言って泥田に入りました。
念仏の面白い唄を田植えをする人々と歌いながら阿弥陀仏のお慈悲をねんごろに説かれたそうです。
これは楽しくも良いエピソードですね。
更に更に奥へ・・・・池を廻るような小道があります。
残念ながらビンディングシューズでは・・・・置きっぱなしのバイクも気になります、残念ながら此処までです。
舗装路に戻ってきました。
ささやかながらも子供達が遊べる遊具があります。(喜)
川越えの像・・・・残念ながら説明書きが掠れて読めませんでした。
道沿いの看板・・・・本堂と宿坊。
仏教テーマパークに宿泊というと”?”となりますが、宿坊と言われれば特に違和感はありませんね。
鹿ヶ谷鈴虫松虫剃髪得度。
他宗派の政治工作により朝廷では念仏停止の是非を論ずる評議が行われました。
その頃法然の弟子の二人が鹿ヶ谷にて声明念仏という法事を営んでいたところ、通りがかった院御所女房の鈴虫と松虫がこの念仏にとても感動したそうです。
その後も足蹴に通う二人・・・・そしてとうとう後鳥羽上皇不在の真夜中に御所の抜け出し剃髪して尼になってしまいます。
上皇は激怒し念仏を禁止とし法然の弟子二人を斬首、そして親鸞も島流しになってしまったとの事です。
親鸞の生涯や宗教教義だけでなく、こういった事件も像になっているのですね。
その奥にも像があります。
うわっ、何コレ・・・・怖っ!!
肉付きの仮面、越前の金津というところに敬虔な念仏の信者である夫婦がいました。
二人は毎日仕事後に二人でお墓参りに出かけて行きました。
ところが一人残される老婆はこれが気に入らず、次第に仏法嫌いになって行きました。
ある日老婆はこの息子夫婦の念仏を止めさせようと、鬼の面を被って二人を待ち伏せ脅かしました。
しかし何と鬼の面が顔に食い込んで外れません。
老婆は恐ろしくなって泣きながら息子に事情を説明しました。
息子はすぐに母を連れて蓮如上人の元へ連れて行き、仏の教えを頂きました。
老婆はその有り難さから手を合わせて念仏を唱えると、不思議な事に鬼の面はポロリを取れたそうです。
面には無理に剥がそうとした為、顔の肉が付いていたとの事です。
宗教色の強いマンガ日本昔ばはし、といったところでしょうか。
顔にめり込む面・・・・何だか「おれは人間をやめるぞ、ジョジョーーッ!!」っぽいですね。(笑)
彼方にも何かありますね。
ですが、残念ながら説明書きが掠れてしっかし読めませんでした。
何だか暑そうですね・・・・ワタクシも暑いです。
なので一旦休憩です。
御本堂に行ってみます。
早く戦争が終わりますように・・・・。
御本堂の横道から少し登ると広場があります。
殉職者の碑・・・・殉教者ではないのですね。
特に説明書きはありません。
此方は?
此方も特に説明書きが無いのでよくわかりませんが・・・・この像、造りが凄いです。
此方も説明書きは無し・・・・皇族?それとも何処かの国の王族??わかりません。
広場から道なりに下ると・・・・。
何だか物々しい。
日吉丸の像・・・・つまり秀吉ですね。
どんな出来事が表現されているのか・・・・残念ながら説明書きがありません。
弁円悔悟。
親鸞の命を狙う弁円というものが稲田の草庵に討ち入ったそうです。
しかし微笑みながら迎え入れる親鸞、弁円は武器を捨てて泣きながらひれ伏したそうです。
「これ程の御聖人とは知らず命を狙ってしまいました、どうぞ首を討って下さい。」
僧侶に斬首を頼むのもどうかと思いますが・・・・。(笑)
弁円は改心し明法坊という法名を賜り親鸞の身の回りの世話をしたそうです。
盗賊や殺人者などの悪人でも念仏を唱えれば極楽浄土へ行けるとした、浄土真宗らしいエピソードです。
園内にはこれら以外にも多くの像がある様ですが、ワタクシが見付けたのはこれだけです。
ありがとうございました。
仏教テーマパークで検索すると幾つかのページが見つかりますが、大体笑いを誘う様な紹介内容です。
確かに像の顔をどアップで撮影すると、とてもシュールで笑えます。(笑)
ですが五色山 大安寺で検索するとガラッと印象が変わります。
五色園は1934年に森夢幻という方が20万坪という広大な土地を買い取り、多くの人々の助けを借りて大宗教公園として整備したそうです。
第二次大戦前の話なのですね・・・・殉職者の慰霊碑はもしかしたらこの時の工事の出来事なのかも知れません。
園内の像はコンクリート像作家で有名な浅野祥雲という方の作品だそうです。
私財を使って土地を買いそこに公園を造るのも、またそれを維持するのも大変な事でしょう。
公園として一般開放する以上、一定水準の安全管理が必要でしょう。
園内の整備に像や遊具の管理、園内には湿地もあります・・・・どれくらいのコストが掛かるのでしょうか。
ですが入場料は無料、来園者が管理費の一部を負担するという事もありません。
”公園”への情熱がなければ造る事も維持する事も出来ないでしょう。
茶化す様な記事ばかりではなぁと、今回は真面目に書いてみましたが・・・・疲れました。
ここを訪れたのは8月頭・・・・記事の完成は遅れに遅れ、後半は少々雑になりました。
そして書きながらこの記事は間違っているのかも知れないと思いました。
読んで下さった貴方もお疲れではないでしょうか、すみません。
五色園は難しい事は全く無く、とても緩い雰囲気です。
広くて緑豊かな敷地を自由に散策して欲しい、突如現れるシュールな像を楽しんで欲しい、そして何となくで良いから浄土真宗にも興味を持って欲しい・・・・お寺側もこんな緩やかな気持ちなのではないでしょうか。
五色園はどこまでも”公園”なのです。
皆さんの身近に変わったお寺はありますか?