東海自然歩道 旧伊勢神トンネル→香嵐渓 一日目
皆さん、お疲れ様です。
アヒルノヒカリでございます。
今回は一泊二日で東海自然歩道に挑みます。
旧伊勢神トンネル→寧比曽岳
電車とバスを乗り継いでやって来たのは旧伊勢神トンネル・・・・心霊スポットで有名です。
陸上自衛隊除隊後、一時期友人達と心霊スポット巡りに嵌まっていてここにも来た事があります。
その時は人だらけでドン引きしました・・・・まあ、ワタクシもその一人だったわけですが・・・・。(笑)
そんな旧伊勢神トンネル、現在はジャパンラリーのコースになっていて綺麗に舗装され電気も付いています。
こんな狭い道を疾走するなんて・・・・幽霊もびっくりしている事でしょう。
さあ、今日も東海自然歩道に挑んでいきましょう。
まだ東海自然歩道に入っていませんが、木の色と陽の光の調和が幻想的でとても綺麗です。
安定の愛知県仕様の看板、分かりやすい!
此方が伊勢神宮遥拝所です。
本日は残念ながら曇り、この方向に伊勢神宮があるそうです。
早く戦争が終わりますように・・・・。
前日は雨、全体的にしっとりしています。
そしてこの辺りは野鳥の鳴き声が沢山聞こえます。
この看板が素晴らしいですね。
目的地も何も無い、ただ東海自然歩道と書いてあるだけ・・・・なんて親切なんでしょう。(笑)
切り株を覆い尽くす苔、綺麗ですね。
湧き水、雨の後なので多めなのでしょうか。
流れる音が心地良いです。
見た瞬間背筋がヒヤリとしましたが、幸い東海自然歩道が通行止めではありませんでした。(笑)
湿原!!
湿地はそれなりに見て来ましたが、湿原は初かも・・・・。
原と言うだけあってかなり奥の方まで歩道が設置されています。
残念ながら立ち入り禁止、こういう場所は本当に大切にしていきたいですね。
最初のチェックポイント、大多賀峠に到着です。
大好きな鉄の階段、ここから寧比曽岳山頂を目指します。
路肩に車が停められる様で、何人かの登山客がいらっしゃる様です。
おぉぉ。
なんだこれは、道なのか?
ひたすら急な登り道、木の根の階段(?)を登ります。
ペースが落ち息が上がる・・・・元陸上自衛隊員が聞いて呆れる。(笑)
何処が道なのか・・・・全く分かりません。(笑)
雪・・・・というか凍結した氷。
ぐわっ、何か盛大に踏み抜きました!
見ると地面に偽装した霜柱、天然の落とし穴ですね。(笑)
山頂到着!
途中の休憩所で少しお話ししたおじさんに再開し、色々教えて頂きました。
奥に見えるのが茶臼山だそうで、天気が良ければ富士山も見えるそうです。
標高1121m、三河高原最高峰だそうです。
後ろの木が白くて綺麗だなぁ、などと能天気に眺めていましたが・・・・。
おいおい、これ・・・・凍ってるじゃないか!
松の木もバリバリに凍ってる・・・・。
もう兎に角みぃんな凍ってますねぇ。
とても綺麗です。
雪が枝の上に積もっているわけではない、前日の雨と気温が生んだ景色・・・・見れて幸運です。
そして凍っていようがいまいが腹は減る、ジャムパンタイムです。(笑)
此方の景色も素晴らしいです。
寧比曽岳→金蔵連峠
ジャムパンに逃げて考えない様にしていましたが・・・・。
この氷の世界・・・・こっちがワタクシの進行方向なんですよねぇ、綺麗なんですがねぇ。
おじさん含め登山客の皆さんは・・・・車で来ているからでしょうが全員引き返していきます。(笑)
この先はどうなっているのだ!?
曇り空、冷たい空気と強い風・・・・寒い。
登りで汗をかいたので汗冷えですね・・・・。
替えのアンダーウェアは勿論持って来ていますがまだまだ先は長い、出来れば此処で着替えるのは避けたい。
歯がガチガチ鳴る程寒いので、ポカリを沸かしてホットポカリを作る!!
アンダーウェアはモンベルの速乾性の物ですし標高が下りさえすれば・・・・あと少しの辛抱でしょう。
氷も無くなり寒さも和らぎ、ウェアも乾きました。(安堵)
登りがあれば降りもある・・・・木の根も階段も無い、掴まる物も何も無いガレた急坂です。
何度もアップダウンを繰り返しますが、こちら側は本当にひたすらただのガレた坂・・・・これはこれで歩き難い!(笑)
そしてやたらと道幅が広いです。
兎に角連続アップダウン!(疲)
アップダウンの先・・・・多数の林道と交差します。
恐らく林業用の道だと思われます。
幸いハイクオリティーの愛知県仕様の看板がしっかり建っているので、間違う事なく進めます。
・・・・道幅が広く、どうにも落ち着きません。
道幅が狭い区間、東海自然歩道というとこの道幅のイメージです。
右は崖で圧迫感はありますが、正直此方の方が落ち着きます。
また道幅の広いエリアに出てしまいました。
この広さ、開放感はあるんですけどねぇ・・・・。
周りは林業の作業場の様です。
雰囲気が東海自然歩道っぽく無いので・・・・看板が途切れると疑心暗鬼に取り憑かれます。
ですから看板を見るたびにホッとする訳です。(笑)
金蔵連峠に到着、トイレ以外特に何もありません。
金蔵連峠→平勝寺
舗装された峠道を横切って反対側へ・・・・。
雰囲気が一変、東海自然歩道っぽくなります。
まるで塹壕の様です。
倒木のトンネル。
この辺りでカモシカらしき走る二頭の灰色動物を見かけました。(驚)
その後気になる分岐点がありましたが、うーん・・・・一旦真っ直ぐ進んでみることに。
あぁぁ、この雰囲気。
東海自然歩道のものではない。
同じ倒木でも、この道は歩道としての最低限の整備がされていません。
疑心暗鬼に陥りつつもここまで間違わずに進んできましたが・・・・残念ながら引き返します。(笑)
迷った分岐点はここ、東海自然歩道本(昔)によると下に降りて舗装路を横切ります。
景色は完全に一致しているのですが・・・・。
ここにこの看板が建っていまして・・・・端が割れているんですよねぇ。
今まであったこのタイプの看板は両側に矢印が付いていました。
ですから割れている場所にも矢印が付いていたのかな・・・・と、思った訳です。
もう少し山道を下った先に舗装路を横切る道があるのかな・・・・と、正直おかしいとは思いましたがね。(苦笑)
元の姿は片側にしか矢印がない、レアな看板だったのかもしれません。
急な階段を降りて来ました、あちら側に東海自然歩道の看板が建っていますね。
ここで間違いない・・・・今日こそ道間違いゼロで制覇しようと思っていたのですが、残念です。
急な階段を降ったという事は、当然急な階段を登るという事です。
足が止まる・・・・元陸上自衛隊員が聞いて呆れる。(笑)
さて・・・・そろそろ野営地を考えなければなりません。
吟味しながら歩きますが、テントを貼れる平なスペースが全くありません。
事前に東海自然歩道本(昔)で目星を付けていた休憩所も全て狭すぎてダメでした・・・・。
なんと人里に出てしまいました・・・・コレはまずい!!(焦)
再び山道に入り道端にテントが貼れそうなスペースを見つけましたが・・・・ぬかるんでいます。
うーん、気が進まない。
先に進んでみましたが、また人里に出てしまい引き返しました。
やむを得ない・・・・野営準備完了です。
取り敢えずコーヒーを沸かしてまったり、腰を落ち着ければ気にならなくなります。
ワタクシ、細かい事はさっさと忘れる楽天家なのです。(笑)
夕食はレトルト中華丼とハンバーグ、そしてアルファ米・・・・なんだかいつも同じですね。
少々退屈ですがレトルトを温めたお湯をそのままアルファ米に使えるので、荷物の量と水の使用量を考慮すると最良の組み合わせです。
日も落ちて来ました・・・・。
獣よけ線香に点火!
・・・・時間は18時過ぎ、特にやる事もなく寒いのでテントに入ります。
アヒルノヒカリ、就寝です。
・・・・。
「ピョィィ!」「ピョィィ!」
何だ!?
鹿か何かかな??
寝袋内でモゾモゾしながらやっとベストポジションになったのですが・・・・興味が勝ります。
テントを開けて鳴き声の方をライトで照らすと・・・・暗闇の中に小さく光る四つの点!!
二匹の鹿の様ですね。
ここは彼らの住処でワタクシはそこで遊ばせて頂いているのです。
出来る事は何も無いし、また何かする気もありません。
泥が付いているブーツ、いつもはテント内に入れるのですが今日は外に出していました。
これをしれーっとテント内に入れます。(笑)
イタズラで持っていかれると詰みますからね。
こういう時は前室のあるダブルウォールのテントが良いですよねぇ。
モゾモゾしながらベストポジションになった頃・・・・。
「ピョィィ!」「ピョィィ!」
・・・・おいおい、さっきより鳴き声がデカいぞ!!
再びテントを開けてライトを照らすと・・・・近づいて来ている。(笑)
まさか・・・・威嚇されているのか!?
いやいや、こんな時間こんな場所にいるヤベェ人間に興味があって挨拶しに来てくれたのだ。
ワタクシに敵意や恐怖心は無くあるのは友愛と好奇心のみです、きっと伝わるでしょう・・・・そういうことにしておきましょう。(笑笑)
「ピョィィ!」「ピョィィ!」
今度はテント後方から鳴き声、死角を取られたかっ!
都合三回ライトを照らして二匹の鹿の眼を確認しました。
距離が近くなっても常に高所を陣取って降りて来ない・・・・流石は野生動物、地の利を心得ています。
これが敵兵の夜襲ならなす術なく討ち取られていた事でしょう。(笑)
枕元にはクマスプレーもあります。
そっとしておこうと寝袋の中に潜り込むと、そのうちいなくなりました。
次回に続く?