高校時代の思い出を追いかけて 福井県若狭湾 その4
前回のあらすじ
最後の希望をかけたヒルクライムに挑むアヒルノヒカリ。
しかし全く歯が立たず、惨敗。
それでも一歩一歩希望に向けてもがくものの、無情にもタイムアップ。
すでにキャンプ場はもぬけの殻だった。
奮闘努力の甲斐もなく、今日も涙の日が落ちる・・・・。
それでは皆さんお待ちかね〜〜っ!
レディ〜〜、ゴオォォッ!!
攻勢限界点
無人のキャンプ場の前で呆然とするアヒルノヒカリ。
しかしいつまでもボ〜ッしている訳にもいきません。
ワタクシ、アヒルノヒカリはソロプレイヤー、そしてソロプレイとは自己完結です。
どんなトラブルも自分で解決し乗り越えなければなりません。
まずは深呼吸・・・・そして現状確認です。
心身ともにボロボロ、今晩泊まる場所が無い。
テントとお金はあります。
ここ無料なんだし、勝手にテント張っちゃうか?
しかしちゃんとした大人のする事とは思えません。
正直ちゃんとした大人かといえばそうでも無いのですが、みっともない真似はしたく無いです。
同じ理由で公園や海岸に勝手にテントを張るのも却下。
お金はあるから旅館とかに泊まるか?
しかし明日どの位まで回復するのだろうか。
来た道を帰れるのか?
若狭湾で2泊する予定でしたが1泊して明日帰路に着き、琵琶湖あたりで1泊そして名古屋へ・・・・これなら行けるか?
孤独の山中でアヒルノヒカリが出した結論は・・・・。
輪行で撤退。(泣)
悔しいですが、これ以上気持ちだけで居ずわっても誰かに迷惑をかけてしまいそうです。
ここが攻勢限界点、退き時を誤ってはいけない。
輪行で名古屋へ撤退する!
そうと決まれば行動あるのみです。
進むも地獄なら、退くもまた地獄
細心の注意を払いながらダウンヒル、市街地へと戻ります。
そして町のスーパー銭湯へ、電車に乗るなら身を清めなければ。
しかし入ったは良いのですが30ℓの大型バックパックが入るロッカーが無い・・・・。
カウンターに相談すると預かってくれました。
汗でグチャグチャのバックパックを嫌な顔ひとつせず預かってくれた女性スタッフさん、ありがとうございました。
疲れ切った身体を充分に温めた後、JR敦賀駅に向かいます。
だんだん暗くなって来ました。
日が落ちる前に駅に到着したい、実はワタクシ輪行をした事がありません。
それどころかバイクを輪行袋に入れた事すらありません。
ハイ、練習をサボりました!
進むも地獄なら、退くもまた地獄です。
若狭湾よ、ワタクシは必ず帰ってくるぞ
すっかり暗くなった駅前、自動販売機の光を頼りに必死に説明書を読むアヒルノヒカリ。
不格好ですがなんとかバイクを輪行袋に入れました。
自転しない自転車はクソ重い!!
クロモリフレームだからでしょうか、それともワタクシがヘロヘロだからでしょうか?
虚しい、なんの為に野営道具一式を背負ってここまで来たのでしょう・・・・。
なにかのウェイトトレーニングか?
あぁ、悲しみの4420円・・・・。
そしてアヒルノアジトに到着したのは23時頃でしたとさ・・・・。
いつの日か、「若狭湾よ、私は帰って来たーーっ!!」と叫んでやりますよ。
後日談
翌日、脚は筋肉痛でしたが肩は意外と平気でした。
ドイターのバックパックは素晴らしいです。
TVで見たところによると2日目の福井県は雨、そして3日目は名古屋が雨でした。
やはり頑張って居ずわらなくて正解だったのかもしれません。
それにしても本当に高校生がママチャリで若狭湾まで行ってテントで2泊して帰って来たのでしょうか?
旅の途中、高校時代の記憶と合致する景色には出会えませんでした。
記事のタイトルを「高校時代の思い出を追いかけて」としましたが、実際は「振り回されて」でしたね。
自分の記憶に全く自信を持てなくなりましたよ。
イキって「高校生の時ママチャリで若狭湾まで行ったぜ〜。」などと他言する事はもう二度と無いでしょう・・・・。(笑)
熱中症にかかって白昼夢でも見たのでは・・・・?