のんびり山歩き

釜戸町で山歩き 岐阜県水晶山、竜吟の滝 後編

釜戸町で山歩き 岐阜県水晶山、竜吟の滝 後編

 

竜吟峡の竜伝説

昔々、不動川の一の滝には雄竜が、二の滝には雌竜が住んでいました。

二匹の竜はお互いに鳴き声を交わし合い、のどかに暮らしていました。

ある年のこと、この地方を大旱魃が襲いました。

夏の陽射しがギラギラと照り付け、田んぼは干からび、稲も作物の全て枯れ果てようとしていました。

村人たちは困り果て、最後の手段として不動川の竜に雨乞いをしようと決心しました。

八月の満月の夜、村人たちは必死で祈りを続けました。

ちょうど月が真上に差し掛かった時、突如滝壺の水が大きく盛り上がり、天を裂くような大きな鳴き声が轟くとともに、雄竜が天に向かって昇り始めました。

すると、それに呼応するように雌竜が甲高い声とともに空に舞い上がり、二匹の竜は絡み合い、離れ合い、ゴロゴロと天を走ると、その時、大粒の雨が降り出しました。

それ以降、この地方では旱魃もなく、水の豊かな土地となり、滝は「竜吟の滝」と呼ばれ、村人たちを守っています。 (七滝の小径立て看板より)

それでは皆さんお待ちかね〜〜っ!

レディ〜〜、ゴオォォッ!!

 

七滝の小径

本日歩くコースなのですが・・・・あらら。

残念ながら一度で全ての山道を制覇するというわけにはいかないようですね。

行ったり来たりすれば制覇出来ますが・・・・ねぇ。(苦笑)

まあ、別れ道で考えましょう。

早速滝がありますが、あれが一の滝でしょうか?

木々の向こう側で見難いです。

これまた唐突に現れました。(笑)

駐車場にあったドラゴン21と同じ雰囲気の・・・・という事はこれは竜の卵という事ですね。

奥にももう一つあります。

つまり雄竜と雌竜の卵、という事で良いのでしょう。

ただ丸いだけではなく棘が付いているというのが、本当に良いデザインですよね。

何となく亀裂を覗いてみると・・・・。

うわっ、思いっきり目が合いました!!!(驚)

「覗いてみてください」とか一切書かれていません。

ノーヒントです。

これ・・・・知らずに素通りしてしまう人が多いのでは?

潔い遊び心が素晴らしい、気が付けて良かったです。

竜本体ではなく敢えて卵というのは、村人の為に天に昇り雨になった二匹の竜が生まれ変わって再びこの地に住む事を願って・・・・という事でしょうか?

立派な岩壁です。

川の横の道で、常にザーーーッというせせらぎを聴きながら歩く事が出来ます。

そしてこの季節ならではの楽しみと言えば・・・・。

そう、紅葉ですよね。

先程の看板マップにヤマモミジと記載されていました。

いやぁ、これは美しい。

いつまでも見ていたくなってしまいます。

ヤマモミジ、上からパシャ。

そしてお地蔵様。

御嶽大神。

これは?

日本○社・・・・一文字読めません。

「日本」と「社」の組み合わせは今まで見た事がありません、非常に気になりますが一文字読めない事により調べる事が出来ません。

あぁ、あれか、あれが一の滝か!

手前の板はぬかるみの上に敷いてあります。

こういった山道の整備をしてくださる方には本当に感謝ですね。

 

一の滝

かつて雄竜が住んでいた一の滝。

最接近してパシャ。

飛沫がここまで飛んできます。

うーん、マイナスイオォォォン!(笑)

ん?

これは?

この上からがベストビューという事でしょうか?

はい、ベストビューでした!

写真では見難いのですが、見えますか?

虹が掛かっていますよ!

きっと常に掛かっているという事はないでしょう、見えたワタクシは幸運です。(嬉)

自然ふれあい館、とても綺麗な施設です。

何とボルダリングも出来るとの事です。

一の滝の真横。

石の階段をドシドシ登っていきます。

 

二の滝

あそこから二の滝が見えるようです。

雌竜が住んでいた二の滝。

見えますでしょうか、此方の滝にも虹が掛かっています。

あぁ、有り難いことです。(嬉)

最接近してパシャ。

此方も飛沫が飛んできます、マイナスイオォォォン!(笑)

山の中の橋というのは、如何にもウキウキします。

二の滝を真上からパシャ・・・・あぁ、良いですねぇ。

 

三の滝

この七滝の小径は滝と滝の間がすごく狭い、間髪入れずに三の滝です。

竜が住んでいないだけあって、先程の二つよりは小さめです。

三の滝を真上からパシャ。

山道といえば、苔も見逃せません。

やっぱり山で見る苔は本当に綺麗です。

 

えびす滝

苔が綺麗・・・・と思っていたら次の滝です。

そう、間髪入れずに来るのです!(笑)

細長い滝ですね、残念ながらこれ以上近づけません。

そして此方が縁結びの樫。

写真では分かり難いかもしれませんが、繋がっているのです。

連理木ですね、恋の三社巡りの城山八幡宮にもありましたが・・・・残念ながらあの時はカバーが掛けられていたので実物は初めて見ます。

不思議ですよね、どの様に繋がるのかプロセスを見てみたいです。

 

あんま滝

とにかく間髪入れずに来るのです。(笑)

此方があんま滝です。

最接近してパシャ・・・・ん?

緑色に見えますが??

水が緑なのか、それとも滝の内側に何かあるのか?

角度を変えて接近してみました。

水が緑色なのですね。

ここ最近雨は降っていませんから、特別増水して土砂が流れているということもなさそうです。

色付いて見える滝って珍しいと思うのですが、如何でしょう?

珍しい岩を見つけました。

特に名前は付いていないようです。

大きな岩を小さな岩が支えています。

「竜の卵」なんて思い付きましたが・・・・モニュメントと被るからダメですかねぇ。

七滝の小径は大半が石の階段になっています。

そして常に川のせせらぎを聴きながら歩けます。

夏に訪れるのも良いかもしれませんね。

 

昇竜の滝

次の滝は昇竜の滝、ここの伝説にピッタリの名前です。

右に左にくねる滝・・・・まさに昇竜ですね。

倒木の苔・・・・いい感じです。

 

梵天の滝

そして、間髪入れずに七滝最後の梵天の滝。

おぉ、これは!

写真では分かり難いかもしれませんが、滝の奥が洞窟のようになっています。

見たい・・・・あの穴の奥を見たい。

かなり迷いましたが、水没の危険を冒して水面に出ている小さな岩に飛び乗って進みます・・・・うおおぅぅ、落ちそう。

写真だと見えませんかね、中には小さな滝がもう一つあります。

一の滝、二の滝は文句なしの迫力で、竜の住処に相応しかったです。

ですが、この穴も・・・・何か竜の気配を感じますね。

 

竜吟湖さわやかの小径

さて・・・・別れ道に来てしまいました、決断せねばなりません。

川とともに登る「せせらぎの小径」、そして川と別れる「さわやかの小径」・・・・。

竜吟湖へは行きます、これは決定事項なのです。

本音は川の横を歩きたい・・・・ですが「せせらぎの小径」を通って竜吟湖へとなると同じ道を往復する事になります。

それでは面白くない・・・・。

決断しました、ワタクシが進むべき道は「さわやかの小径」です!!(笑)

せせらぎの音に後ろ髪を引かれつつ「さわやかの小径」に踏み込みます。

耳を澄ますとチョロチョロと水の流れる音が・・・・見る事は出来ませんが、此方にも小さな川がある様です。(嬉)

おっ、シデコブシ!

湿地を訪れる様になって覚えた絶滅危惧植物です。

花が咲くのは3〜4月、他の生息地もチェックしてあります。

ここでも良い、他の場所でも良い、春にこのブログでご紹介できたらなぁと思っています。

!?

百畳岩は良いとして・・・・森のゆうえんち?

うーん、ここまでここの自治体の遊び心に関心してきましたが・・・・これは厳しいでしょう。

これを有効に機能させるには最低でもキャンプ場を併設しないと・・・・。

丁寧に作られているだけに、勿体ないです。

このソリなんて・・・・童心に戻って遊んでしまいそうになるのを、何とか堪えましたよ。(笑)

楽しそうなのですが・・・・この立地ではどうにもなりません。

七滝で子供達も十分楽しめると思います。

百畳岩はこの上の様です。

上に登るロープが垂れています・・・・いやぁ、楽しかったです!

百畳岩の頂上からパシャ。

休憩に最適な場所です、昼食を取る事にしました。

百畳岩とジャムパン!(笑)

 

竜吟湖

竜吟湖に到着です。

思っていたより遥かに大きいです。

湖を一周するウォーキングコースがあるので、早速歩いてみましょう。

思ってきた景色とは違いました。

この・・・・森林限界か海岸みたいに植物が生えていないのは何故なのでしょう?

これは?

柿だーっ!!

・・・・。

熊!!

以降コース上で湖に続く道は全て関係者以外立ち入り禁止、湖もよく見えず登りも下りもない・・・・。

正直少々退屈な気分になっていました。

ですが、気分を切り替えて歩けば・・・・落ち葉がザクザクして楽しいです。

開けている道なので空も見えます・・・・今日もいい天気です。

陽の光が反射する湖の水面、綺麗ですね。

そして紅葉。

隣には柿。

柿と紅葉、秋のコラボです。

馬頭観世音塔と刻まれています。

一周回り始めた辺りに戻って来ました。

これは何でしょう、残念ながら立ち入り禁止になっていました。

これは・・・・。

橋の下を通って下に流れる様に出来ています。

湖の水面は随分下の方にありますが・・・・こんな上まで増水するという事でしょうか?

これは驚きました。

 

逆川の小径

湖一周はこれで達成です、山道に戻りましょう。

次に目指すのは水晶山山頂です。

再びザーーーッというせせらぎを聴きながら歩きます。

川と川の間のスペース・・・・何でしょう、湿地観察のような作りです。

湿地ではない様に見えますが・・・・?

後で知りましたが、ここではカザグルマという植物が観察出来る場所との事でした。

 

水晶山山頂へ

こもれびの小径を経て、やすらぎの小径を登っています。

元陸上自衛隊員が聞いて呆れる・・・・とボヤく程苦戦する事もありませんでした。

階段周辺には山桜が茂っていますから、春に登ると楽しめそうです。

山頂に到着、標高は459mです。

登ったという実感はそれ程ありませんでしたが、見晴らしはとても良かったです。

さて、この山頂はもう一つの別れ道、間一文字に一気に降る「アルプスの小径」か麓側に迂回する「鳥屋尾根の小径」か・・・・。

ここへ来て少々物足りなさを感じているワタクシ、アヒルノヒカリが選んだのは・・・・。

勿論、間一文字に下る「アルプスの小径」です!(笑)

・・・・ひたすら階段でした。

下りなのでどうという事もありませんでしたが、登りだったらお約束の「元陸上自衛隊員が聞いて呆れる」状態だった事でしょう。(笑)

階段を下りきった辺りで、JR釜戸駅方面に下る道を発見です。

どんな道なのか、どの辺りに出るのか、興味はあるのですが・・・・。

まだ廻っていない場所があるのです!

まだ駅に戻る訳にはいかないのです!

 

白狐稲荷神社

Googleマップ上で存在は確認していたのですが、ここに続く道を見つけられませんでした。

ふれあい館辺りにある様なのですが・・・・。

という訳でして、どうしても行きたかったのはこちらの白狐稲荷神社です。

うええ、これが参道?

獣道のような参道の先に・・・・ありました、白狐稲荷神社!

・・・・どうやら二つある様です、まずは上から。

鳥居の痛みが激しいです。

ですが、お社の状態は良かったので安心しました。

コロナと戦争がやはく収まりますように・・・・。

続いて下の神社に・・・・。

本殿 (?)の真横に出たので、一度鳥居まで戻りました。

此方の鳥居も痛んでいますね・・・・。

コロナと戦争が早く収まりますように・・・・。

うーん、この山中の神社の雰囲気・・・・とても好きです。

この本殿(?)横にあるこの階段から降りて来ました。

ここからでは上にあるお社は全く見えません。

山頂からではなく麓から参拝しに来たら、上のお社の存在には気が付かなかった事でしょう。

ワタクシは幸運です。(嬉)

下の稲荷神社の鳥居に続く道は、ふれあい館近道と書かれています。

上の道とは別の道なのでしょうか?

どのみちふれあい館を目指しているので、上には戻らずこの道で下る事にします。

写真では見難いと思いますが、青空に不自然な黒い雲が出ています。

もう自分がどの道を歩いているのかさっぱり分かりません。

分かっているのは駅のある麓の町の方向に下っているという事だけです。

・・・・。

・・・・。

は?

団地の駐車場に出ました。

ふれあい館とは全く別の場所です。

・・・・近道とは?(怒)

団地の敷地を歩いているおばちゃんと少し会話しました。

水晶山や竜吟湖のさらに奥にも色々見どころがあるとの事ですよ。

おばちゃんと別れ、団地内を歩いている時でした。

おいおい・・・・あれは??

ここで別のおばちゃんと会話、あれは・・・・火事ではないのか??

喧しい警報と共に消防団に出動要請の町内放送が流れました。

あの時の不自然な黒い雲は・・・・雲ではなかったのかっ!

枯れ木が多いから怖いよねぇと、おばちゃん・・・・本当にそうですよねぇ。

この後少し開けた場所から、かなり遠目でしたが火事現場を見下ろす事が出来ました。

赤い家なのかと勘違いする程、一軒まるまる火に包まれていましたよ。

怪我人がいない事を祈るばかりです。

火事が増える季節ですから・・・・本当に気を付けなければいけませんね。

その後迷路の様な団地から脱出、民家が並ぶ狭い道を町に向かって下しました。

民家の庭に咲く綺麗は花々とパシャ。

石垣の影になっているこの落ちた花びらが、とても綺麗でしたよ。

 

神明社

此方の神社も駅に向かう途中に偶然見つけました。

此方の神社も立派でいい雰囲気ですねぇ。

先程の火事で怪我をされた方がいませんように・・・・。

此方の岩、しめ縄で飾られています。

大切に祀られている様ですね。

境内には稲荷神社も・・・・。

釜戸町、堪能致しました。

ありがとうございました。

 

皆さんの身近にはどんな竜や狐、河童の伝説がありますか?

 

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