キャンプ初心者の寝袋備忘録 モンベル シームレスダウンハガー900 #3
皆さん、お疲れ様です。
アヒルノヒカリでございます。
去る3月6日、友人とキャンプを楽しんできました。
今回はその反省会です。
あくまで初心者の独り言です、これから初めて寝袋を買おうという方は参考程度に・・・・そしてベテランさんは暖かい目で読んでやって下さい。(笑)
3月6日岩巣山
寒かったです、とても寒かったです。(笑)
手持ちの全衣類を着込んでも寒かった・・・・予想の遥か上をいく寒さでした。
ですが・・・・決して舐めていた訳ではない、侮っていた訳ではないのです。
キャンプを計画した時点で手持ちの寝具はこちら・・・・。
(モンベル公式サイトより)
モンベル ダウンスリーピングラップ #5
夏季のロードバイクキャンプ用に購入したものです。
いくらワタクシといえど・・・・これで挑む程マヌケではありません。(笑)
当然新たに寝袋を購入した訳です。
そんなワタクシが選んだのは、モンベル シームレスダウンハガー900 #3です。
モンベル シームレスダウンハガー900 #3
モンベルオンラインショップのアウトレットで購入しました。
モンベルのシームレスダウンハガーシリーズ、その最高峰がこの900です。
モンベルの現カタログの900は防水仕様になっています。
ワタクシが購入したものは防水加工はされていません。
それ故にカタログ落ちしてアウトレットで売られているという訳です。
天候の急変の心配がほぼない低山キャンプならば防水加工は過剰性能です。
Mustではない防水性能が省略された最高峰の寝袋をカタログ落ちのアウトレットで安く購入出来る、元の定価が表記されていないのでどれくらいお得かは分かりませんが、これは素晴らしいと購入を決断しました。
アウトレットといえど結構なお値段・・・・恐らくいう程値引きされている訳ではないと思います。
半額とかで叩き売りする程の旧モデルでもないでしょう。
しかし・・・・これをもってしても寒かったのです!
モンベルの名誉を守るべく声を大にして言いましょう・・・・ワタクシに問題があったとっ!!
反省点その1
これが一番の問題点だと思います・・・・断熱シートです。
恥ずかしながら・・・・持って行ったのは100均で購入したシートでした。
しかも全身をカバーする事が出来ませんでした。
友人のグリフォンさん(仮)はなんと断熱シートを持って来ていませんでした・・・・チャレンジャーすぎるだろ!?(苦笑)
間違いなくグリフォンさん(仮)は今晩ヤバい・・・・シームレスダウンハガー900 #3を過信するワタクシはこのシートを貸しました。
が、今度はワタクシがヤバい事に・・・・結局ナイフで切ってシェアする事になりました。
ですが、全身カバー出来ていたとしても結果は同じだったと思います。
100均の断熱シートでは歯が立ちませんでした。(笑)
次回最大の改善点は断熱シートです、間違いない!
調べたところ、この薄い銀シートは夏のテント泊で使用出来る程度の断熱性能のようですね。
反省点その2
20時頃までは体の上が暖かく下が寒かったです、つまり断熱シートの問題です。
ですが・・・・深夜になると上も寒くなりました。
断熱シートの性能不足だけで全身の熱が奪われた・・・・とは考え難いのです。
そして、下半身はまだ比較的暖かかったのです。
(モンベル公式サイトより)
この頭の部分がギュッと絞れるようになっているのですが、ワタクシ絞っていませんでした。
それで上半分、つまり上半身辺りの暖かい空気が外に逃げてしまったのかもしれません。
ワタクシが正しく使っていなかった可能性があります。
これは容易に改善する事が出来るので、次回試してみましょう。
反省点その3
問題を解決すべく色々調べたところこんな情報を見つけました・・・・寝袋温度表記問題。
寝袋の温度表記は各ブランドが思い思いの記載が出来ない様にEUROPEAN NORMという統一規格が定められているとの事です。
シームレスダウンハガー900が最高峰と書きましたが、900が最高峰なのは重量とコンパクトさにおいてです。
右がダウンスリーピングラップ #5、左がシームレスダウンハガー900 #3です。
残念ながらシームレスダウンハガー900 #3ですが、買った時と同じ大きさに収納出来ませんでした。(泣)
どうやって小さくするのだ??(苦笑)
・・・・と、いう訳で保温性能の記載は#3の方です。
ですからシームレスダウンハガー900 #3とシームレスダウンハガー800 #3ならば保温は同性能で900の方が軽くてコンパクトというわけです。
ではワタクシが購入したシームレスダウンハガー900 #3の保温性能はというと・・・・「快適温度4℃、使用可能温度ー1℃、夏の高山から冬の低山キャンプまで一年を通して使用できます」と記載されています。
ワタクシ、今回のキャンプで温度を測定しました。
スントトラバースアルファをテント内の断熱シートの無い場所に長時間置いて測定した結果は4℃でした。
地表温度が4℃ですから大気温度はもう少し高いかもしれません・・・・おや??
快適温度4℃とは・・・・??
EUROPEAN NORMの英語表記の正規書類を読んだ訳ではありませんが・・・・こんな情報を見つけました。
コンフォート 一般的な成人女性が寒さを感じる事なく寝ることが出来る温度域とされています。(快適温度表記)
リミット 一般的な成人男性が寝袋の中で丸くなり、8時間寝られる温度域とされています。(下限温度) これより低い温度はリスクのある温度域となります。
エクストリーム 一般的な女性がスリーピングバックの中で膝を抱えるくらい丸くなった状態で6時間までなら耐えられる温度域とされています。体は震えを起こすことで熱をつくりだそうとし、基礎代謝量が増えます。なお、この温度域で使用すると低体温症にある恐れがあり、非常に危険です。
・・・・。
つまり使用可能温度ー1℃と記載されていますが・・・・実際は使用不可です。
だって・・・・。
構造上丸くなれないじゃあないですか・・・・。(笑)
いや・・・・なれるか?
ですが丸くなれたとしても8時間がどうのこうのと物騒な事が書かれています。
丸くなれようがなれまいが、問題はそこじゃない!(笑)
とても「使用可能温度」という言葉から想像するであろう状態ではありません。
となれば・・・・コンフォート、快適温度も想像とは違うと考えるのが妥当でしょう。
ワタクシが思うに、このEUROPEAN NORMを言葉どうりに解釈してはいけない・・・・寝袋の温度表記は時として命に関わる重大な事です。
ですから適当なメーカーが適当な表記をしないよう、文字通りの意味でこれは「”命に関わる”最低限の性能表記」なのではないでしょうか?
ならばコンフォート、快適温度=「あぁ、暖かいなぁ」では無いっ!!
そして実際そうでした。(笑)
ですがそう表記するよう定められているのですから、メーカーに責任はありません。
ただ、購入するワタクシ達は言葉通りに解釈してはいけないのではないかという事です。
地表温度4℃、ジャストフィットの寝袋を使用して寒かったのです。
もし初めての寝袋購入を検討されている方がいらっしゃいましたら、想定されている使用温度や使用環境よりワンランク上の寝袋を購入される事をお勧め致します。
ワタクシはもう購入してしまいましたからねぇ。(泣)
冬の高山にでも挑戦しない限り、流石に買い直しとはいきません。
この寝袋を使っていかに快適な野営をするか、楽しみながら考えていきます。
まあ、一番現実的な対処は手持ちのダウンスリーピングラップをインナーとして使うという辺りでしょう。
しかし・・・・荷物が増える。
そんな事をあーでもないこーでもないと考えるのも楽しいですよね?