東海自然歩道 春日井コース 愛知県春日井市 後編
前回のあらすじ
未だ他県への移動自粛要請の出ている愛知県。
年末に始めた旅の終着地に行けないアヒルノヒカリは、旅の途中で見つけた東海自然歩道を訪れる。
ピクニック気分のアヒルノヒカリに容赦なく襲いかかる悶絶階段地獄。
そしてその先には更なる地獄が待ち構えていた。
アヒルノヒカリの運命やいかに!?
それでは皆さんお待ちかね〜〜っ!
レディ〜〜、ゴオォォッ!!
内津峠
ロードバイクの下り道は楽ですが、山道の下りは足にきます。
滑らないよう、足を挫かないよう気をつけて下ります。
再びシダ植物の小道です。
ゴールが近づいてきたのでしょう。
結構下ったかと思ったのですが、まだまだ高い場所にいる様です。
この辺りは色々な場所から水が滲み出ています。
落ちたサザンカの花が冬の終わりを報せてくれています。
ふと思ったのは、
沢山の水が湧き出ているこの場所こそが川の生まれるところではないのかと。
とても綺麗です。
いつまでも見ていたいです。
ん?倒木?
また誰にも会わない、孤独な道のりです。
久しぶりの看板、この辺りは看板も少ないです。
看板を見ると安心しますね。
ワタクシ、アヒルノヒカリがこの倒木や看板の数や形の意味に気が付くのはもう少し先です。
崖が多くなってきました。
そして・・・・。
行き止まりの看板・・・・。
赤い線が東海自然歩道で青い線が見てきた湧水かな・・・・今黄色い場所にいます。
その横には・・・・、
下ってきたはずの弥勒山へ向かう、無情な看板が・・・・。
ここは東海自然歩道じゃない別の散策路だ!!
弥勒山の山頂以外ほとんど人に会わなかったので人気の無さに違和感は感じませんでしたが、未処理の倒木はおかしい・・・・。
そして看板の形・・・・。
今まで見た東海自然歩道上にある看板は両側が斜めに切られていました、右も左も自然歩道という事です。
しかしさっき見た看板は片側のみ斜め・・・・自然歩道はあっちにありますよという意味か・・・・。
アドレナリンでも出たのでしょうか、一気に疲れがぶっ飛びました。
どこで間違えた?すぐに戻らねばっっ!!
ここまで二箇所分かれ道がありましたが、そのどちらかか?
大丈夫、気力は充実している。
まずは気を落ち着けて看板の向こう側で野トイレを済ませ、下ってきた道を再び登ります。
気力はあっても足がついて来ない・・・・いや、大丈夫ゆっくりでも登れている。
GPSでチェックしながら東海自然歩道に復帰した場所は二箇所あった分かれ道どころではなく、
スズメバチの看板でした・・・・。
一時間前にここで道を間違えた様です。
言い訳ですがっ!
一時間前にここで写真を撮った時、一人の登山客とすれ違いました。
その登山客がこの別の散策路から来たのです。
おそらくよくこの辺りを歩くベテランさんだったのでしょう。
それで人が来たのだからと、当然のようにこの散策路に足を踏み入れてしまった訳です。
分かりやすい別の道と看板があったのですが、全く目に入りませんでした。
完全に意識の外にあるものは、視界に入っていても脳が認識しないそうですね。
人間の錯覚とは恐ろしいものです。
それにしても、そんなレアなベテランさんと丁度この分かれ道ですれ違う確率というのはどれくらいでしょうか?
ワタクシ、一人旅でのトラブルは決して嫌いではありません。
ですが、トラブルの方はワタクシのことが大好きな様ですね・・・・。
ストーカー的な片思い・・・・止めてくれませんかね。
気を取り直して下ります。
まもなく車の音が聞こえだし、
内津峠、到着です!
バス停
あとはバスに乗って帰るだけです。
事前情報によると左側に下って行き、国道19号旧道沿いの内々神社方向にあるそうです。
近くに産業廃棄物処理場があり大型車両がよく通ります。
何か物凄い建物があります。
階段あたりにすっかり見慣れた看板が!
東海自然歩道はここを登ってまだまだ続いていきます。
いつかこの先にも行ってみたいですね。
・・・・。
・・・・。
行けども行けどもバス停が見つかりません。
Googleマップで最寄りのバス停と検索しても内々神社周辺には表示が出てきません。
そしてとうとう内々神社に着いてしまいました。
ここまでバスもバス停も見ませんでした。
人間の錯覚は怖いと書きましたが、探しているバス停を見落とすなんて事はあり得ない!
ガセネタだったのでしょうか?
Googleマップで検索するとJR定光寺駅まで5.5kmと出ました。
仕方がない覚悟を決めるか、終電には確実に間に合うでしょう。
・・・・と、
おい、あるじゃないかっ!!(歓喜)
Googleマップさんはワタクシのことが嫌いなんですか?
ワタクシの見た情報には国道19号旧道沿い内々神社方向と書かれていましたが、内々神社を通過して少し歩いた先にあります。
そもそも駅名が内々神社で、ここが終点なのでバスも見かけなかった訳ですね。
行った後か・・・・次は一時間半後・・・・。
ハハハ、なるほど。
仮に迷わずに一時間前に着いていたとしても一時間待ちでした。
時間がたっぷりあるので内々神社に行ってみましょう。
内々神社
創建年代については不詳であるが、延喜式に記載された式内社である。 東国の平定を終えた日本武尊が内津峠に差し掛かった時、早馬で駆けてきた従者の久米八腹(くめのやはら)から副将軍である建稲種命が駿河の海で水死したとの報告を受けた。それを聞いた日本武尊は「ああ現哉々々(うつつかな)」と嘆き、その霊を祀ったのが内々神社の始まりという。(Wikipadiaより)
いつ見ても、どんな気持ちの時見ても、狛犬はカッコいいです。
境内の真ん中に立派な木があります。
御神木の大杉だそうです。
こちらも狛犬でしょうか?
かなり古そうですね。
コロナが早く収束しますように・・・・。
脱出
陽が落ちて寒くなってきました。
ワタクシの普段着はすっかり汗で濡れています。
替えのシャツは持ってきていたので着替えましたが、上着はこんな時間まで想定していなかったので薄いです。
風邪をひきそうだったので、
バス停前にある、このなんだかよく分からない穴の中でバスを待ちました。
・・・・不審者ですよね。
ようやくバスに乗れました、あぁ暖かい。
トラブルに愛された男、アヒルノヒカリ只今脱出します。
東海自然歩道春日井コース、行ってみたいなという方にアドバイスです。
大体四時間の道のりです。
特別こだわりがないならば、バスがJR高蔵寺駅からここ内々神社まで出ています。
これに乗ってワタクシとは逆に歩いた方がいいと思います。
JR定光寺駅は普通列車しか止まりませんが、それでも一時間待ちなどあり得ませんし遅い時間になっても帰ることができます。
服装は季節に合わせたハイキング用のものがいいです。
東海自然歩道という名前にやられました、正確には東海自然山道です。(笑)
ワタクシの道間違いは特殊ケースです、分かりやすい看板が数多く設置されているので心配はいりません。
すれ違った登山客は年配の方がほとんどでした。
若い方にも是非とも自然で遊んでもらいたいです。
気持ちよく季節を感じられ、適度な運動と緊張感、達成感もあります。
きっと遊びにきて良かったと感じていただけると思いますよ?