気ままなロードバイク旅

カブトビールをもとめて 愛知県半田市

カブトビールをもとめて 愛知県半田市

 

前回のあらすじ

チタイチでいつも通過する半田市を訪れたアヒルノヒカリ。

綺麗は池や湧き水を堪能するも強烈なトラブルに見舞われる。

なんと生産終了してずいぶん経つ貴重な愛用品iPod touchを落として壊してしまう。

精神にダイレクトアタックを受けたアヒルノヒカリ・・・・あぁ、もう帰りたい。

何をしておる!

自ら膝をつくなど、勝利を捨てた者のする事ぞっ!

立て、立ってみせぇぇぇぃっ!!

それでは皆さんお待ちかねぇ!

レディィィィ、ゴオォォッ!!

 

半田運河

iPodが壊れた瞬間に暑さが身に染みてきました。

もう帰りたいという気持ちが一瞬よぎりましたが・・・・まだだ!

まだ終わらんよっ!!(笑)

半田市に来たもう一つの目的、それはこの地で醸造されているカブトビールを手に入れる事・・・・カブトビール攻略「麦丸作戦」決行なのです!!

半田運河・・・・ここ半田市は江戸時代より酒造りを中心とした醸造業が盛んな地域で、主な産業品である酒、酢、焼酎を江戸へ運ぶ為に発達した運河です。

今でもこの運河の両岸には黒壁の醸造蔵が立ち並んでいます。

此方はお馴染みのミツカンの蔵です。

ここ最近縁がある黒壁の蔵・・・・遠くから見ると真っ黒なのに近くで見ると真っ黒ではない、とても不思議な色をしています。

蔵の隣にはミツカンミュージアム、どうもチョコレートの「M&Ms」に見えて仕方がありません。(笑)

運河沿いの細い路地は黒壁だらけ・・・・とても良い雰囲気です。

黒いのに・・・・。

黒くない!

此方は半六庭園、中から心地よい音色が聞こえてきます・・・・入ってみましょう。

井戸の跡の様ですね。

あぁぁ、風鈴・・・・気持ち良い〜。

全く知らずに来ました、本当に幸運でした。

今年も沢山の風鈴を見る事が出来ました。(喜)

清酒 國盛!!

路地には神社もあります、業葉神社・・・・初めて聞く名前です。

稲荷社の様な鳥居の此方は・・・・。

業芽の祠。

子安、子宝、安産のご利益があるそうです。

手水社のは水があります。

本殿隣には三つのお社・・・・社名は分かりません。

その奥にもお社、此方も社名は分かりませんが・・・・。

この御神木・・・・すごい形ですね!

醸造施設ですね。

酒屋さん。

さて・・・・そろそろ攻略目標に侵攻するとしましょう!

 

半田赤レンガ建物

やって来たのは半田赤レンガ建物・・・・国の登録有形文化財、そして近代化産業遺産です。

明治31年に建てられたこの赤レンガ建物は、レンガ建造物として日本で五本の指に入る規模なのだそうです。

そしてここに攻略目標のカブトビールがある、と言うより・・・・。

この赤レンガ建物そのものが、明治時代にカブトビールの製造工場として建てられたのです!

カブトビールはかつてここで造られていた・・・・ビール工場の遺構は現存数がとても少ないそうで、非常に貴重な建物なのだそうです。

うぉぉぉ、でっけぇぇぇ!!(驚)

・・・・しかし、暑い。(笑)

はやる気持ちを抑えて先ずは水分補給。

見上げる程に大きいです。

そして美しい。

攻略目標である肝心要のカブトビールは一旦置いておいて・・・・。

この大きく美しいレンガ建造物を鑑賞しましょう。

レンガと芝生だけの写真を見るとヨーロッパの写真の様です。

この窓のアーチ!

そしてこの朽ち具合・・・・最高です。

この金属の表面も堪りません。

この辺りの朽ち具合も味わい深いですね。

さあ、いよいよ侵入します!

カブトビール!

早速ビールをと思ったのですが、入場料200円でカブトビールの展示室に入れる様です。

正直入る予定はありませんでしたが・・・・即200円払いました。

理由はこれ・・・・。

ぐぉぉぉ、この雰囲気・・・・逃れる事は出来ません!

あぁぁ、入りたい、入りたい、入りたい!

写真撮影OKも大きな後押しです。

木箱・・・・アヒルノアジトに置きたいです。

「江戸時代から続く醸造の地でビール事業へ挑戦」

プロジェクトXっぽいですね。

さて、カブトビールですが・・・・創業は1887年(明治20年)、後の敷島製パンの創業者になる盛田善平さんが創業した丸三麦酒造所が前身なのだそうです。

シキシマパンとは・・・・麦繋がりという事でしょうか。

そして上記の様に1898年(明治31年)、この地に工場を建設し銘柄を「加武登麦酒(カブトビール)」と改めたとの事です。

今この瞬間ワタクシがいるのがこの建物ですね。

ハンドプレス機。

使われているレンガはひとつひとつ人の手で型入れして抜き取るという、とても手間がかかる成型方法だったそうです。

樽・・・・カッコイイ!

ビールを喉で勢いよく飲む(かぶる)から「カブト」、日清戦争後である事から勇ましい「兜」など商標には諸説があるそうです。

1900年(明治33年)のパリ万国博覧会で金牌を受賞し、東海地区で最大のシェアを誇ったとの事です。

工場が出来てたったの2年後に万博で・・・・しかもヨーロッパのパリの万博で金牌を受賞というのも凄い事ですね。

帝国主義真っ只中で人種差別が当たり前の時代、日露戦争集結が1905年ですから1900年当時の日本の国際的立ち位置、更に出品したのがヨーロッパのお酒・・・・たぶん凄いの一言で片付けられる様な出来事ではないでしょう。

その後譲渡や合併を経たカブトビールは・・・・。

1943年(昭和18年)の企業整備令の適用により半田工場は閉鎖・・・・カブトビールは製造終了し歴史から消えてしまいます。

カブトビール・・・・かつての広告。

大正時代末期の法被。

歴史に埋もれたカブトビールを復刻するプロジェクトを市民団体が企画したのが2004年。

翌2005年に「復刻明治カブトビール」がここ、かつての製造工場だった半田赤レンガ建物で販売されました。

その11年後、2016年には「復刻大正カブトビール」が販売開始。

そして戦争の影響で姿を消した為、幻のビールと呼ばれていた昭和ビールが復刻したのが2023年・・・・なんと去年です。

2023年の昭和ビール復刻の物語の観たのか、聴いたのか、それとも読んだのか、ちょっと記憶にないのですが・・・・「不味くても良いから当時の忠実再現を目指した」というフレーズがものすごく心に残っています。

常時販売している明治と大正と違い、復刻昭和ビールは年に一度のカブトビールフェアのみでの限定販売です。

2023年、復刻昭和ビールの初売りは逃しました。

そして今年、2024年のカブトビールフェア!!

・・・・も、なんと気が付いたら終わっていました。(泣)

来年までは待てない、今行きたいと・・・・iPod touch損壊にもめげずにやって来たのが本日というわけです。

展示室の見学を終えて売店にやって来ました。

冷え冷えのカブトビール・・・・ん?

おい、復刻昭和ビール・・・・あるじゃないかっ!?(狂喜)

どうやらフェス後でも売り切れるまでは買える様です。

あぁぁ、今日来て本当に良かった!

帰りは裏側に回り込んでみます。

半田赤レンガ建物、本当に美しいですね。

ありがとうございました。

 

今回の写真はスマホで撮りましたが、ズーム調整が圧倒的に面倒臭い!

そして何よりロードバイクの色が・・・・ジオスブルーがもう何だかひたすら絶望的に汚いです。(泣)

すっかりやる気がなくなってしまいました。

ですが、ダメもとで帰宅後PCに接続してみると・・・・見事に復活!!!(狂乱)

貴重な化石製品ですから、もっと大切に・・・・注意して使わないとですね。

iPod touchよ、君のバッテリーが逝くその日までどこまでも・・・・共に行こう!

 

カブトビール 食レポ

「麦丸作戦」成功、万歳、万歳、万歳!!

バラ売りで買った方がほんの少し割安なのですが、此方のしっかりした箱に入ったギフトセットを買いました。

此方が明治・大正・昭和セット。

向かって左から明治、大正、そして昭和です。

復刻明治カブトビール。

復刻大正カブトビール・

復刻昭和カブトビール、どうもこの昭和にのみ米が入っている様ですね。

栓抜きを使うこのタイプがもう最高にピッタリです!

此方が明治・大正・ビアグラスセット・・・・やってしまいました。

時々お酒に付いている(特にウィスキー)グラスが好きでして、沢山あるのです。

ビアグラスもキリンのグラスがあるのです。

そして・・・・置く場所に困っている上、殆ど使わないのです。

事前情報でこのセットがあることは知っていたのですが・・・・買わないと固く決めていました。

が・・・・。

レジでワタクシの口から自然に出た言葉は・・・・驚愕の「グラスセット下さい。」でした。(笑)

さて、先日アヒルノアジトで小学校のクラスメート達とたこ焼きパーティーをやりました。

この日に是非ともカブトビールを投入して、みんなで味見をしたかったという訳です。

先ずは期間限定の復刻昭和ビール、太平洋戦争に消えた幻のビール・・・・綺麗な黄金色です。

山本五十六や山下奉文も飲んだのだろうか・・・・さてお味の方は?

うん、美味い!

炭酸が弱めで苦味が強いです。

不味くても良いから当時の忠実再現を・・・・いやいや美味しいですよ。

続いて復刻明治ビール・・・・うぉぉ、この色は!?

黒ビール?

いや・・・・赤いのか?

これが明治時代の・・・・126年前のビールなのかっ!?

東郷平八郎や乃木希典も飲んだのだろうか・・・・さてお味の方は?

コレも美味い、同じく炭酸が弱めですが苦味が昭和より強いです。

色は黒ではありませんが、味は黒ビールに近い感じがします。

そして最後に復刻大正ビール・・・・此方は昭和と同じく黄金色ですね。

原敬も飲んだのだろうか・・・・さてお味の方は?

美味い・・・・此方もやはり炭酸が弱め、そして苦味が強めです。

三つとも今のビールより炭酸が弱く苦味が強いですが、苦くても後味はさっぱりしています。

大正が一番軽くて飲みやすいと思います。

 

皆さんはビール、好きですか?

 

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