謎の天王社群を追う 名古屋市天王社
皆さん、お疲れ様です。
アヒルノヒカリでございます。
ジワジワとコロナ感染者数が増えてきましたね。
ワタクシ、近々三度目のワクチン接種を受ける予定です。
謎の天王社群
昨年の事ですが、ワタクシ天王神社を参拝いたしました。
その折、天王神社の場所を確認する為に立ち上げたGoogleマップで興味深いものを目にしました。
天王社が集中的に集まっている場所がありますね。
この画像を見た後ワタクシ、「閲覧した場所」と表示が出ている天王神社と天王社を参拝しました。
そして参拝後記事を書きながら、明治に発せられた神仏分離令により天王社の多くは破壊を避ける為に須佐之男社に造り替えられたことを知りました。
知った上で上の画像を見ると興味深いというより、もはや異常です。
今回はこの天王社群を参拝しながら、なぜこの地域に天王社が集中的に造られ、そしてなぜ天王社のまま残っているのかを追いかけてみようと思います。
さあ、冒険の時間です!!
天王社群参拝
実は近々訪れたい場所がありまして、そこで使うために五円玉を集めていたのですが・・・・。
はい、集めすぎました。(笑)
今回はこちらをお賽銭として持っていきましょう。
さて、天王社参拝なのですが・・・・各お社には固有名称が付いていません。
ですから誠に勝手ながら、今回は上記のように各お社をいろは数えで呼称させて頂きます。
地図上の”?”天王社なんですが・・・・ワタクシが参拝時の場所確認で使っていた時には表示されていませんでした。
信じられますか??(怒)
帰宅後にこの地図を作ろうと再び開いたら突然現れました。
え!?っと思ってもう一度開き直したら更にもう一つ、上記の神社マークの無い”?”付近に現れました。
制覇したと思っていたので、本当にガッカリです。
Googleマップさん、ちょいちょいワタクシをいじめますよね?
・・・・いい加減にして下さい。(激怒)
い号天王社
今回巡るのは神社ではなく小さなお社ですので探すのに一苦労です。
ハンドル周りにスマホスタンドを付けて絶えずGoogleマップを見ていけば簡単ですが、それでは面白くないわけです。
迷いながら景色を楽しんでいきます。
こちらが本日最初の天王社です。
住宅地の空き地にポンとあるような感じが神社参拝と違ってとても新鮮です。
お社の扉が外れていたのが残念というか寂しいというか・・・・。
ろ号天王社
本日二つ目の天王社はあちら・・・・。
綺麗で安心しました。
去年の天王神社の記憶がまだ残っているので一つ目を見て不安でしたが・・・・ホッとしました。
は号天王社
こちらの天王社には近づけませんでした。
近づけないのは残念ですが、こちらも綺麗に管理されているようですね。
に号天王社
こちらは立派なつくりですね。
各お社の個性があって、巡るのが楽しいです。
・・・・お賽銭箱がないので五円玉が使えません。(泣)
ほ号天王社
敷地が狭いので入り口が本当にめちゃくちゃです。
ですが・・・・それが良い!!
お社の隣に倉庫というのが良いですね。
この地元密着感が好きです。
女性が一人参拝していましたよ。
この天王社は如何やら神社の敷地内、又は隣のようです。
Googleマップに表示されていませんがやはり神社です・・・・なかなか変わった神社ですね。
・・・・。
いやいや・・・・本日は天王社のみを巡り牛頭天王に捧げる一日とするのです、寄り道は控えましょう。
神社と天王社との微妙な距離は神仏分離令の影響なのでしょうか?
へ号天王社
こちらも住宅地にポツンとあります。
こちらには念願のお賽銭箱がありました。
写真に写っている小さな箱がそれです。
それにしても、お隣がお社って羨ましいですね。
道中、猫が戦っていました。
これは戦いの後です。(笑)
と号天王社
こちらの天王社は朱色ではありませんね。
大通りに面していて、今まで見たものとは雰囲気が違います。
一升枡がお賽銭箱代わりに置かれていましたよ。
陸上自衛隊の駐屯地の横を通りました。
守山駐屯地です。
中部方面隊第10師団の師団司令部があり、第35普通科連隊他多くの部隊が駐屯しています。
そしてワタクシが入隊試験を受けた場所であり、除隊時の就職活動でもお世話になりました。
ち号天王社
こちらの天王社も大通りに面しています。
まるでミニ神社ですね。(笑)
狛犬もいます。
これでも「天王神社」ではないのですね、何だか不思議です。
こちらは残念ながら、これ以上近づけませんでした。
このお社も朱色ではありませんね。
立地と見た目に「と号天王社」との共通点を見ることが出来ますが、何か特別な意味があるのでしょうか?
り号天王社
少し登った先の、大きなお寺の隣にあります。
小高い場所、正面にお寺の雑木林・・・・とても綺麗でいい雰囲気です。
お賽銭箱も綺麗でしっかりした物でした。
ぬ号天王社
地図で見て頂くと分かりますが、上記の「り号天王社」の麓にあります。
凄いですね、お隣の民家の駐車場みたいに馴染んでいます。
お賽銭箱はありませんが、お社内に誰かが置いた硬貨がありました。
場所によりけりでしょうが、ワタクシも五円玉を置かせて頂きました。
Googleマップ上、この「り号」と「ぬ号」のみ固有名称がカッコ書きで付いています。
近い二社を区別するためでしょうか?
「り号」が(市場)で「ぬ号」が(大門)、市場はこの町の名前です。
大門はどこからきたのでしょうね、お寺の門との関連でしょうか?
る号天王社
赤いシートに包まれた何かが置いてあります。
こちらの天王社も完全に周りの民家に溶け込んでいますね。
とても綺麗ですし、地域の方々が大切にしているのが伝わってきます。
さて、トンネルを抜けてJR路線の向こう側へ。
庄内川と矢田川の交わる場所ですので線路も高く造ってあります。
なかなか味のあるトンネルですね。
を号天王社
こちらは更に馴染んでいます。
もうポツンですらないですね。
そしてこちらもとても綺麗でした。
・・・・住宅地を走っているつもりが、いつの間にか町工場地帯へ。
JRの車窓からよく見えるアレは、こういう町並みの中にあったのですね。
わ号天王社
こちらの天王社は「に号」と同じタイプですね。
こんなつくりになっていても、あるのは民家の真隣り・・・・お社巡りは楽しいです。
そして、また住宅地帯へ・・・・。
か号天王社
こちらは少し変わった立地です。
この三角・・・・最高ですね。
狭い敷地ですが、お社は朱色でとても綺麗です。
よ号天王社
青いお賽銭箱が面白いですね、赤の方が似合いそうですが・・・・。
お隣は・・・・。
お地蔵様でした、実に良い風景です。
・・・・途中面白い場所に迷い込みました。
道路には三叉路マークがちゃんと付いていましたが、先は砂利道・・・・そしてその先が此処です。
この小道の出口には”止まれ”の足マークが付いていました。
ここは公道?それとも私道??(笑)
た号天王社
地図で把握していましたが・・・・。
こちらには一度来たことがあります。
別の場所を訪れた折に偶然見つけました。
その時は・・・・牛頭天王は知っていましたが、天王社に牛頭天王が祀られているとは知りませんでした。
少しずつ・・・・少しずつ知識が増えている事が嬉しいです。
天王社跡地
最後に天王社跡地を見にいきましょう。
ここにも昔は朱色のお社があったのですね。
無くなる事自体は寂しい事ですし、どんな理由で無くなったのかも知りません。
ですが、こうして跡地も大切にされているのを見るとホッとしますね。
本日は各天王社を参拝し、牛頭天王にコロナ殲滅をお願い致しました。
今年こそ消えて頂きたいものです。
普段は入らない住宅地に入り、住民以外通らないであろう道を通ってのお社探し・・・・。
威厳ある大きな日本家屋、モダンな新しい住宅、昔からそこにあるであろう古くて小さな平屋・・・・。
オシャレな店、おもしろい店・・・・。
二つの川の間ということで用水路も幾つかあり、どれも遊歩道として綺麗に整備されていました。
巡るお社は立地が面白く、次はどんな?とワクワクしながら廻れました。
実は初詣代わりだったという・・・・今回のこの天王社巡りは実に楽しかったです。
ありがとうございました。
天王社群の謎
帰宅後調べました。
なぜこの地域に天王社が集中しているのか?
そしてなぜ須佐男社に造り替えられる事なく残っているのか?
残念ながら答えを見つける事も、それを考察する為の情報を見つける事も出来ませんでした。
正直・・・・こうなるだろうとは思っていました。
名古屋市守山区天王社や庄内川矢田川天王社で検索してみましたが、やはりど素人がNETをポチポチして見つけられる様な事ではないですね。
わかった事は他地区では須佐之男社に造り替えられていたり、熱田・秋葉・津島とセットにして津島社として祀られているのに対して、この地区のみ天王社という名前で残っているという事。
それからこの地区は昔から庄内川の氾濫による水害が多く、守り神として神仏習合の牛頭天王が祀られたのだろうという事。
理由は不明ですが、何かしら特別な地域性があるのは間違いないと思われます。
そして名古屋市守山区には他にもまだまだ天王社があり、全てのお社かは分かりませんが川島神社が管轄しているという事です。
いち牛頭天王ファンとしては、もう少し調べてみたいところです。
何か貴重な古書に記載されていたりするのかも知れませんが、それを閲覧できる立場ではありませんし、読解する能力もありませんから調べる方法は殆ど限定されてしまいますが・・・・。
もし新たに何か分かったら、続報という形で記事にしたいと思います。
いや〜、神社って本当にミステリーですね〜。(金曜ロードショー口調)
皆さんの身近に気になるお社はありますか?