ふらっとミニベロ紀行

除疫の神、その名は牛頭天王 名古屋市天王神社、天王社

除疫の神、牛頭天王 名古屋市天王神社、天王社

 

皆さん、お疲れ様です。

アヒルノヒカリでございます。

皆さんは牛頭天王をご存知でしょうか?

ワタクシ、牛頭天王が好きです!

理由は少々不純かもしれませんが・・・・小説の影響です。

山本弘さん著作のMM9、同タイトルで文庫本が三冊出ています。

映画ゴジラやガメラのように怪獣が実存し、自然災害と認識されているという世界観で一冊目は怪獣災害と戦う気象庁の活躍(?)、残りは地球侵略を企む異星人との戦いを・・・・と、ここまで簡略して書くとなんだか幼稚な感じがしてしまいます。

世界各地の神話やその神話を書き換えてきた人類の歴史などで辻褄を合わせた、読み応えのあるSF小説ですよ。

で、最後の決戦は地球に降臨した異星神話の神々(怪獣)を、地球人類と地球神話の神々(怪獣)が迎え撃つという胸熱展開、そして地球神話の神々のうちの一神が牛頭天王なのですっ、登場シーンがめちゃくちゃカッコいいのですっっ!!(歓喜)

・・・・すみません、興奮してしまいました。(恥)

牛頭天王は小説を読む前から知っていましたが、その名を聞くとどうしてもあのシーンを思い起こしてしまいます。(笑)

そんなワタクシが初めて牛頭天王を参拝したのは、津島神社内のお社でした。

津島麩、よみがえる伝統食品 愛知県津島市 後編

強力な力を持った荒神、牛頭天王は古来より厄災や疫病から守ってくれる神様として崇められて来ました。

その牛頭天王を祀った神社が天王神社なのだと、ワタクシごく最近知りました。

それで今回は、名古屋市内にある天王神社を参拝してみようという訳です。

 

天王神社

名古屋市内に天王神社は二箇所あるようで、今回は名古屋城付近にある天王神社に行ってみます。

牛頭天王は日本古来の神ではなく仏教の神です。

ですが、古代ユダヤ教のバアル神が元ではないかという説もある様です。

日本では神仏習合、復古神道により素戔嗚(スサノオ)と同一視されることもあります。

牛頭天王を祀った神社で一番有名なのは京都の八坂神社、ぜひとも一度参拝したいです。

本日は神社の南側からアクセスします。

名古屋城付近はそこら中に石垣や堀跡が残っています。

これは・・・・なんでしょうね?

Googleマップ上ではこの先に何もありません・・・・。

すぐ横で作業中の方々がいましたので、今回は先を急ぎます。

堀跡周辺は官庁街です。

その官庁街を抜けると古い町並み景色・・・・。

あの交差点、すごいですね。

近寄ったらもっとすごかったです、十字路とは程遠い・・・・何本の道が交差しているのでしょう?

そんな景色を楽しみながら天王神社に到着・・・・したの・・・・ですが・・・・。

・・・・え?

・・・・ここ??

・・・・。

錯覚かな、なんだか傾いて見えるけど・・・・。

創建年 不明

旧社格・等級等 不明

祭神 牛頭天王

周りは公営住宅地、真後ろには保育園、

真隣に公民館、そして大きな建物は愛知学院大学名城キャンパスです。

嘘だろ?(困惑)

願をかけるのを躊躇してしまいます・・・・。

お怒りでなければ・・・・コロナが早く収束しますように・・・・。

中に小さなお社があります。

帰宅後調べたところ、ここにはほんの数年前まで立派な木造の鳥居が立っていたそうです・・・・。

これがその跡なのでしょう・・・・なにかの冗談に見えてしまいます。

明治時代の神仏分離令により廃仏毀釈運動が起こり、多くの自社仏閣が破壊されたそうです。

江戸時代にも同じ様な運動が起こったそうですね。

この神社はそれ以前に創建され、これらの運動の煽りを受けて衰退したのかも知れません。

ですが、鳥居が撤去されたのは令和になるかならないか辺りの話です。

・・・・真後ろの保育園から元気の良い子供達の声が聞こえてきます。

牛頭天王に子供達を守ってもらおうとか、そういう話は置いておいて・・・・これで良いのかなぁ?

傾いて見えるお社、そして今まであった鳥居が消えたこの景色が子供達の目にはどう写っているのでしょうか?

ワタクシ、この神社保全の為に何か運動しているわけでも寄付したわけでもありません。

毎日参拝したり掃除しているわけでもない他所者ですからおこがましいかも知れませんが・・・・地域の皆の為にも、もう少し大切に祀って頂きたいなぁなどと思います。

付近の公営住宅は老朽化していて、空き部屋が目立ちます。

周りをフラフラ走ると、北側はもう解体作業が開始されていました。

近くに官庁街、真横に大学ですから新しい住宅やショッピングセンターなんかが建つのでしょう。

それを機に神社が綺麗に整備されることを、間違っても取り壊されないことを祈るばかりです。

ありがとうございました。

 

天王社

・・・・このままアヒルノアジトに撤退することは出来ないっっ!!

Googleマップ上にはもう一つの天王神社、そして天王社が一箇所表示されています。

どちらもミニベロで行ける距離ですが、位置は正反対なので参拝できるのは一箇所です。

ワタクシが選んだのは・・・・名古屋市東区東警察署付近にある天王社!

理由は・・・・記事のタイトルが書きやすいからですっ。(笑)

どちらの天王神社も〇〇天王神社となっていないので区別しにくいわけなのです。

明るい雰囲気の商店街を抜けて天王社に到着・・・・したの・・・・ですが・・・・。

なんじゃこりゃ〜っ!?

小時間前のとギャップが凄い・・・・。

立派な門ですね、お寺でしょうか?

徳興山建中寺・・・・お寺ですね。

そして・・・・。

あぁ、門の横に天王社。

創建年 不明

旧社格・等級等 不明

祭神 牛頭天王

良かった、本当に良かった。

立派な鳥居に綺麗なお社です。

コロナが早く収束しますように・・・・。

ありがとうございました。

建中寺ですが、尾張徳川家ゆかりのお寺です。

勿論訪れましたが、紹介はまた別の機会に・・・・。

帰宅後調べたところ、名古屋市東区には多くの須佐之男社があります。

そしてその全てが神仏分離令前は牛頭天王を祀った天王社だったそうです。

破壊を避ける為に、同一視されているスサノオを祀るお社に造り替えられたのでしょう。

こちらの天王社が何故須佐之男社にならなかったのかは分かりません。

ど素人の勝手な妄想ですが尾張徳川家ゆかりのお寺ですからね、廃仏毀釈運動の破壊活動などビシッと跳ね除けたことでしょう、いや周辺の住民が破壊などしようはずも無い!

むしろ自治体や地域住民に守られたのではないでしょうか?

仮にこの門の横にあるこの天王社が当時お寺の敷地内にあったとしたら、徳川家のお寺パワーや住民達に守られ破壊されることも須佐之男社に造り替えられることもなかった筈です。

神仏分離令は法令として発行されているので、まあお寺の敷地の外には出すよ・・・・門の真横だけどね!(ドヤ)

・・・・と、こんな解釈は如何でしょうか?

 

皆さんの町にはどんな神社がありますか?

 

-ふらっとミニベロ紀行

Copyright© アヒルノヒカリの旅日記 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.