水がある場所へ

続 水の都で湧き水巡り 岐阜県大垣市

続 水の都で湧き水巡り 岐阜県大垣市

 

皆さん、お疲れ様です。

アヒルノヒカリでございます。

まだまだ暑い日が続きますねぇ。

・・・・と、いう訳で本日やって来たのは大垣市です。

残暑続くこの時期にきっちり残りの湧き水を制覇、今日も冷たい湧き水を触れて飲んで楽しみます。

 

弘法の井戸広場

先ずは大垣市を横断して最西にある弘法の井戸広場を目指します。

関ヶ原やその向こう側への通過点だったので気が付きませんでしたが、大垣市はかなり広いです。

地図で見た印象よりも走りました。

到着、関ヶ原手前の場所です。

あぁ、早く触れたい、そして飲みたい・・・・グローブを慌ただしく脱ぎ捨てます。

一週間ぶりの湧き水・・・・大垣の湧き水のは何か中毒性でもあるのでしょうか?(笑)

あぁぁ、これこれ・・・・冷たい!

そして美味しく頂きました。

その名の通り弘法大師が諸国行脚の折にここに立ち寄り、水不足に困る村人の為につくったという伝説がある古くからの井戸を広場として整備したそうです。

錫杖で力強く大地を力強く突いたら清水が勢いよく湧き出したとの事です。

ロードバイクで色々な場所に行くと、本当によく弘法大師の名前に出会います。

 

矢道ハリヨの池広場

弘法の井戸広場から北へ・・・・湧き水は市内の北側に多くある様ですので時計回りで巡っていきます。

JRの線路を越えて北側へ行きたいのですが、なかなか踏切が無い・・・・まるで町が分断されている様です。

・・・・ベルリンの壁かな?(笑)

分かり難いクネクネの田舎道を走りながら・・・・ん、あれか!?

見付けました!

今まで見てきた湧き水とは違う・・・・名前の通りの池ですね。

ハリヨという魚がいるそうです。

環境省に絶滅危惧1A類に選定されているそうです。

湧き水など綺麗で流れが緩やかでかつ一年を通して水温が15℃前後、巣の材料や餌となる水草繁茂していることが生息条件なのだそうですよ。

藻が沢山ありますが、水は本当に綺麗で底まで澄んでいます。

ここから湧き水が出ている様に見えます。

中はメチャクチャ綺麗で・・・・海外の有名ダイビングスポットの写真の様な色をしています。

触れてみました・・・・あぁ、冷たいです。

流石に飲みはしませんでしたよ。(笑)

池の横の水路、すごい勢いで水が流れています。

この池を探す為にGoogleマップを使っていたのですが・・・・。

この近くの「やったね!」ってなんでしょう??(困惑)

気になるので当然寄り道です。

うおぉぉお、凄い水・・・・水道をあんなに出しっぱなしには出来ないでしょうから、きっとあれも湧き水でしょう。

釣り堀・・・・なのかな??

 

 

旧中山道

次の湧き水ポイントへ向かいつつ、少し寄り道する事にしました。

田園地帯と水路。

湧き水で育つ稲、早く米の供給が安定して欲しいものですねぇ。

この道・・・・良い雰囲気です。

さて、田園地帯を抜けてやって来たのは・・・・。

旧中山道です!

Googleマップ上で、この道沿いに気になる古墳や神社を見付けました。

此方が昼飯大塚古墳。

これは・・・・思ったよりも遥かに立派な古墳です。

古墳の上からパシャ、此方は前方後円墳の前方の部分です。

周囲をパシャ、パシャ。

まっすぐな様でまっすぐでは無い、昔からある道って感じですね。

地図で見て、一番気になったのはあの神社。

旧中山道沿いの子安神社・・・・これは気になる!

立派な旗ですね!

やはり・・・・良い雰囲気です。

手水舎にはたっぷりの水、有り難く使わせて頂きました。

神馬の像もありますね。

跨ぎ石?

これは珍しい・・・・跨ぎ石というものは初めてですし、形も面白いですね。

子宝に恵まれる様、夫婦共同で決まった数を跨ぐ様です。

斜面に沿って建てられています・・・・実に良い雰囲気で、これは参拝しに来てよかったです。

間隣には秋葉神社。

此方も斜面に沿って建てられています。

街道のすぐ横がこの様な斜面というところが、関ヶ原手前という感じで良いですね。

もう一箇所寄り道・・・・。

子安神社のすぐ近くにある、八王子神社。

この斜面・・・・そして少々ガタガタの石階段。

この後宿場町に出ました。

古くて立派な建物や神社など興味は尽きませんが・・・・良い加減湧き水巡りに戻らないといけません。

今回の湧き水巡り・・・・実は時間制限があります。

宿場町はまた改めて巡る事にしましょう。

 

大垣女子短期大学 「みずき森水」

何度か迷いながらの到着です。

敷地内の湧き水は一般開放されているとの事ですが、キャンパスの奥の方だと流石に入りずらい・・・・。

有難い事に道沿いにありました・・・・む!?

この気配はっ!!

・・・・なんかだんだん気配でわかる様になってきましたよ。(苦笑)

あぁぁぁ・・・・悲しみの工事中。(泣)

短大と隣の幼稚園の間の水路、どうも短大と幼稚園は繋がっている様ですね。

 

西之川ハリヨの池広場

短大から近いところにあります。

到着!

この池はどこから水が湧いているのか分かりませんでした。

色々浮いていますが、やはり水は綺麗でしっかり底が見えます。

水に触れられそうな場所がありませんでしたが・・・・ハリヨが好きそうな池ですね。

 

北方町がま広場

田園地帯で唐突に現れました!

正直・・・・覗くまであまり期待していませんでしたが・・・・。

うぉぉぉ、これは凄い!!

矢道ハヨリの池広場でダイビングスポットみたいと書きましたが・・・・ここはさらに凄いです!!

メチャクチャ綺麗で・・・・果たしてこのカメラでこの綺麗さが伝わるかどうか・・・・。

水中洞窟でもありそうなこの色、この雰囲気・・・・凄いの一言です。

鯉が泳いでいるのですが・・・・クッキリと、そして青みがかって見えます。

綺麗に底が見えるので誤解しそうですが、恐らく結構深い。

田んぼの中にある池の色とは思えません・・・・いや田んぼの中にあって良い色じゃないですよ。

ここ濃尾平野では地下水が自然に湧き出て出来た泉を河間(がま)と呼ぶそうです。

工業や土地改良で地下水位が低下して河間は殆ど無くなってしまったとの事で、この北方町の河間は市内で・・・・唯一昔のままの姿で残ったものなのだそうです。

これは凄いものを見る事が出来ました。

ですが、これ程湧き水だらけの大垣市と言えども・・・・悲しい現実ですね。

 

曽根城公園

非常に分かり難くも魅力的な田舎道を走って次の湧き水ポイントを目指します。

地蔵堂と畑・・・・良いですねぇ。

曽根城公園に到着です。

公園の敷地の殆どがこの池です。

此方もハリヨの生息地だそうです。

やはり綺麗です。

そして冷たい。

池の水は田んぼを目指して勢い良く流れ出ています。

さて・・・・この辺りに曽根城があったそうです。

曽根城の城主は美濃の武将、稲葉一鉄・・・・山崎の合戦で敗れた明智方の武将、斎藤利三の娘で後の春日局となるお福を保護した人物です。

一鉄の息子の稲葉正成はお福と結婚しています。

 

曽根華渓寺乃福水

次の湧き水ポイントの華渓寺は曽根城公園のすぐ南にあります。

予想より時間がかかっていまして・・・・近いのは本当に助かります。(笑)

ご家族が湧き水を組まれていました。

少し話をしましたが、最近大垣市に引っ越して来たと仰っていました。

湧き水・・・・良いですよねぇ。

うゎゎ、何コレ!?

綺麗だな・・・・まるで水の幕が降りている様です。

これは凝った造りですね。

真上からパシャっとしてみましたが・・・・ちょっと分かり難い。(泣)

うーん、ここも冷たい。

美味しく頂きました。

お寺の近くにわさび屋さんがあります。

先程のご家族が入っていかれました。

ワタクシも・・・・とは思ったのですが流石にワサビを買う予定はありませんし、時間が・・・・そして疲労感がズシッときはじめました。

探しながら・・・・そして迷いながらウロウロするロードバイクは疲れます。(笑)

 

(株) イビコン「創造の泉」

どうやら今度は会社の敷地内に湧き水がある様です。

綺麗に整備された広場、ひろがり夢広場というそうです。

その一角に湧き水ポイント。

近くに住む方でしょうか、湧き水を汲まれていました。

勢い良く湧き出る湧き水、地下148mから出ている自噴水だそうです。

あぁぁ、冷たい!

美味しく頂きました。

株式会社イビコンの創業50周年記念行事として整備されたそうですよ。

 

加賀野八幡神社

会社の次は神社、湧き水ポイントもバラエティー豊富です。

到着、多くの人達が湧き水を汲んでいました。

境内に・・・・ありました、湧き水ポイント!!

環境省から「平成の名水百選」に指定されているそうです。

形は凝っていませんが・・・・だからこそ湧き水がより綺麗に見えます。

あぁぁ、本当に冷たくて気持ちが良いです。

そして美味しく頂きました。

此方の地下水は136mから湧いているとの事です。

神社前の広場に小さな滝があります。

試しに触ってみると・・・・冷たい!

おそらく此方も湧き水なのでしょう。

 

三城公園 未来の泉

次なる湧き水ポイントに向かう途中・・・・。

なんでしょう?

寺?それとも個人宅?城みたいですねぇ。

ソフトボール場や芝生広場がある大きな公園の敷地内にあります。

おばさんとお姉さんが楽しそうに会話していました。

偶然ここで会った様な感じで・・・・市民の憩いの場という雰囲気が良いですねぇ。

ちょっと失礼してパシャ。

お姉さんが声をかけてくれました。

姉「そんなに珍しいですかぁ?」

アヒル「名古屋から来たのですが・・・・名古屋にも湧き水があるにはありますが、数も水量も全然少ないです。」

アヒル「公園の湧き水が飲めるとか・・・・ありえないですよ!」(興奮)

姉「名古屋から自転車!?」(絶句)

お互いの”当たり前”が全く噛み合いませんでした。(笑)

これ程の湧き水が当たり前な大垣市民が羨ましいです。

うーん、気持ち良い!

美味しく頂きました。

公園横には川・・・・本当に水だらけです。

 

上面八幡神社

再び八幡神社です。

少し変わった造りの神社で、細長い境内・・・・。

そして奥で曲がり、本殿は東を向いています。

そして湧き水!

此方も単純な造りの自噴水で、水の綺麗さを感じやすいですね。

あぁ、冷たい。

美味しく頂きました。

紹介文に遷宮前からある古井戸を再整備しました・・・・とありますが、「遷宮」とは何処の神社の事なのでしょう?

色々な神社がやっていますし、「年式遷宮」という定期的な遷宮もあります。

情報不足で全く分かりませんが、もしこの遷宮が京都から東京への遷都の事だとしたら・・・・井戸は江戸時代には此処にあったという事になりますね。

神社横の水路、此方もたっぷりの水。

 

大垣フォーラムホテル「幸福の泉」

次はなんとホテル・・・・大垣は本当に凄いな。

敷地内に・・・・。

幸福の泉、此方にも水を汲んでいる方がいらっしゃいました。

うぉぉぉ、なんという水量!!

・・・・。

どうしてもやりたくなってしまいました。

噴水を上からグググッと押してみます、子供かな?(笑)

地下147mから毎分2トンの自噴水、水温は年中12℃前後なのだそうです。

美味しく頂きました。

 

白髪神社

田園地帯から住宅地へ・・・・道を曲がると突然のお地蔵様、本当に良い雰囲気の町ですね。

白髪神社、到着です。

静かな境内には四体の狛犬。

後ろの二体が珍しい形の狛犬です。

前足に迫力がありますね。

奥のお社が見えています。

手水舎には水がありませんでしたが・・・・。

その後ろに・・・・。

池、此方の池もハリヨの生息地なのだそうです。

神社横の水路、池からの水が流れ込んでいます。

 

金蝶園総本家大垣東店「菓生の泉」

遂に最後の湧き水ポイントです。

和菓子屋さんの敷地内にあります。

先日の湧き水巡り一日目でもご紹介しましたが、ここ大垣市は豊富で良質な水を使っての和菓子も有名です。

その和菓子の魅力と豊富な水の力を感じて欲しいと、和菓子屋さんが整備した自噴水との事です。

深さ150mから湧き出る自噴水だそうです。

あぁぁ、本当に気持ちが良いです。

美味しく頂きました。

 

水の都の湧き水巡り・・・・これにて終了です。

二日かけて巡った大垣市内の湧き水ポイントは驚愕の26ヶ所です。

行政が管理しているであろう公園や広場、神社やお寺の境内、企業が整備し管理しているもの・・・・それら全ての自噴水が一般開放されていて、誰もが自由に訪れ、水に触れ、飲み、持って帰れます。

住宅地や田園地帯に張り巡らされた水路にもタップリの水。

中心地には整備された多数の噴水もあり、更に市内各所には一般開放されていない個人所有の湧き水も相当な数があるでしょうから・・・・本当に町が水没しそうな量ですよねぇ。(笑)

そして昔のままの姿を残した貴重で美しい河間や絶滅危惧種ハリヨの保護活動。

・・・・水関連だけではありません。

旧街道と宿場町、多くの神社やお寺、沢山ある小さな地蔵堂、そして美味しい和菓子。

ありがとうございました。

本当に魅力的な町で・・・・ちょっと住んでみたくなりました。

 

和菓子 食レポ

和菓子屋さんの自噴水を湧き水巡りの締めくくりにした訳は・・・・。

勿論この為です!(笑)

今回の時間制限とは、此方のお店が閉まる前に全ての湧き水ポイントを巡る・・・・これでした。

先日食べた水饅頭が本当に美味しくて・・・・今回は買う気満々でしたよ。

此方のお店では店内に大きな水槽があり、水饅頭が冷やされている所を見る事が出来ます。

水饅頭はお猪口という陶器の器に入って水槽に沈んでいて、店員さんが手際良く箱に詰め替える所も見られます。

さて何を買おうか・・・・。

此方にもコーヒー水饅頭が・・・・そして今回も売り切れです。

何故・・・・コーヒー??

気になって帰宅後調べたところ、ここ大垣藩出身の蘭学者が「珈琲」という字を創り出したそうなのです。

知りませんでした!

今回ワタクシが選んだ和菓子はこれ・・・・はす餅です。

水饅頭と一緒に水槽に沈んでいました。

名前も色も初めての和菓子です。

何と言うか・・・・巨大なコーラグミみたいな見た目です。(語彙力)

先日はウィスキーグラスで失敗しましたので、今回は此方のビアグラス!

深いので沢山の氷で底上げし、その上にこのはす餅を乗せる作戦です。

お洒落でインスタ映え的な感じになる事間違いなし!(嬉)

あ・・・・沈んだ。(泣)

もう何も言うまい・・・・全てワタクシが悪いのです。

お味は・・・・。

うぉぉぉお、う、美味い!!!

何という上品で優しい甘さなのでしょう。

食感は水饅頭・・・・ですが餡がないので更にプルプルです。

そして、どうも内側と外側の甘みと食感が違う・・・・ような?

コーラ色(笑)とは言え半透明です、餡が入っていれば分かりますが・・・・そうは見えません。

よく見ると二重構造になっているように・・・・見えなくもない?

内側だけ餡か何かが少し練り込んであるとか?

・・・・全く分からんっっ!!

どうすればこんな美味しいものがつくれるのでしょう。

ご馳走様でした。

 

二日掛けて制覇した水の都の自噴水・・・・探し、迷い、チャリに乗ったり降りたりと、なかなか疲れましたが楽しく充実した旅でした。

そしてほとんどの自噴水には駐車場がありませんし、田園地帯や古い住宅地の道はとても細いです。

これこそ正にロードバイクで廻るべきコースでした。

大垣市はとても魅力的な地域で・・・・是非とも今度は別のテーマで再訪したいです。

 

皆さんの身近にはどんな湧き水はありますか?

 

-水がある場所へ

Copyright© アヒルノヒカリの旅日記 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.