のんびり山歩き

東海自然歩道 岩屋堂→定光寺 愛知県瀬戸市 前編

東海自然歩道 岩屋堂→定光寺 愛知県瀬戸市 前編

 

皆さん、お疲れ様です。

アヒルノヒカリでございます。

さて、今年もこの時期がやってきました・・・・東海自然歩道!!

去年は散々やられました。

東海自然歩道 春日井コース 愛知県春日井市 前編

歩道という偽りの名前に隠された過酷な山道・・・・道に迷うは一時間半バスを待つ羽目になるは、中々大変でした。

ですが記憶は美化されるもの、「あれ位じゃないと冒険じゃないよね?」等という愚かな錯覚に囚われて今年も足を踏み入れます。

 

岩屋堂公園へ

去年は名前に騙されてナメ切った服装で行ってしまいましたが・・・・しかし、今年は違う!

LALOのミリタリーブーツ、ノースフェイスのジャケットにミリタリーカーゴパンツとニューエラのハット・・・・しっかりと形から入りましたよ。(笑)

予定では三月中旬に決行だったのですが休日ことごとく雨・・・・想定より気温が上昇したにも関わらずソックスはブーツのサイズの関係で厚手の物を履かざるを得なく、またインナーも急遽半袖のラッシュガードで間に合わせました。

それでも去年とは雲泥の差です。

更に・・・・今年は行きにバスに乗り帰りに電車に乗る計画を立てましたよ。

ふふふ、勝ったな!

アヒルノヒカリに同じトラブルは二度も通じぬ、今やこれは常識!!(キリッ)

先ずは名鉄瀬戸線終点の尾張瀬戸駅までは電車、そして駅付近の名鉄バス停からバスでこれも終点のしなのバスセンターまで行きます。

(後で知りましたが、手前の品野本町というバス停で降りた方が近い様です。)

しなのバスセンターから岩屋堂公園までは約2km、徒歩圏内です。

道もほぼ一本道なので、スマホがあれば迷うこともないでしょう。

しなのバスセンターから瀬戸市コミュニティーバスなるもので岩屋堂公園まで行けるようですが、本数が少ない事と乗り方がよく分からないので使いませんでした。

上手く使いこなせれば、時間短縮が出来るでしょう。

まだ桜の花が残っていますね。

小川沿いの道も心地が良いです。

だんだん、それらしくなって来ましたよ。

 

浄源寺→岩屋堂公園

途中、お寺を発見!

早速寄り道しましょう。

こちらは洞谷山浄源寺、曹洞宗のお寺です。

良いですね〜。

ワタクシ、こういった門の裏側を見るのが好きです。

「自己をみつめる」

お地蔵様が好きです。

世界情勢が早く落ち着きますように・・・・。

ありがとうございました。

本日は曇りのち晴れ、ですがもうすっかり晴天です。

岩屋堂、到着です。

先ずは岩屋堂公園は楽しみながら、宿敵東海自然歩道に踏み込みましょう。

今回もあまり下調べをせずにノコノコやって来ましたが、これは良い雰囲気ですね。

むっ、遂にこの看板が出てきたかっ!!

「権現伯龍大神」

!?

うおおおぉ、これは!?

725年、名僧行基がこの岩窟内で三体の仏像を彫刻し、時の聖武天皇の病気平穏を祈願した霊跡だそうです。

岩屋堂とは岩屋山薬師堂の略で目耳の病護に霊験あらたかとのこと、現在は先程立ち寄った浄源寺の奥の院なのだそうです。

名僧行基・・・・つい最近蟹江町で知った僧侶です。

蟹江紀行 愛知県蟹江町 後編

まさか、本日この場で聞くことになるとは思いませんでしたよ。

しかしこれは・・・・。

これは・・・・凄いな。

世界情勢が一刻も早く落ち着きますように・・・・。

ここは祠なのでそうです。

いや〜、良いものが見れました。

今日も遊びに来て本当に良かった。

奥には滝も・・・・。

あぁ、最高ですね〜。

更に・・・・。

祀られているのは毘沙門天。

コロナも戦争も・・・・早く収まりますように。

お堂の中には五月人形サイズの甲冑が納められています。

更に更に・・・・。

稲荷神社もありますよ。

ここは本当に素敵な公園ですね。

早く平和になりますように・・・・。

鳥居の痛み具合が少し心配です・・・・。

ありがとうどざいました。

 

岩屋堂→岩巣山展望台

先程の稲荷神社の横を通って岩巣山展望台を目指します。

そして・・・・もうこの道は宿敵東海自然歩道です。

ふふふ、東海自然歩道よ・・・・今年は目にモノ見せてくれようぞ!

展望台を目指す訳ですから・・・・まあ、階段を登る訳なのです。

落ちたサザンカの花と桜の花びら。

ワタクシ、山道での登山客や公道でのロードバイク乗りには挨拶するようにしています。

それで、本日も二人組のおじさんに挨拶して「暑いですね〜。」などとお話した所・・・・「一緒に登ろうよ。」とお誘いを受けました!

そしてこのお二方はお客ではなく、この山道を整備している方々だったのです。

これは願ってもない・・・・光栄です!

今日お二人は山道まで伸びている木の根っこの処理にいらっしゃったそうです。

おぉおぉ、などと岩の写真をパシャパシャ撮影するアヒルノヒカリに、「いやいやもっと凄いのがあるから、教えるよ〜。」と親切なお二人。

「あれが富士岩、山頂みたいでしょう?」

「おにぎりにも見えるよねぇ。」

なるほど・・・・。

面白い形ですね。

苔も陽の光が当たって綺麗です。

「梅雨の時期にはもうびっしり生えるよ。」

「これはウラジロ、丁度この時期新しい芽が出てるよ。」

ワタクシ、シダ植物だとしか分かりません。

「冬にこれをちぎって麓の神社に持っていってね、鏡餅に使うんだよ。」

「裏が白いでしょ、この上に餅を載せるんだよ。」

あぁ、やっぱり知識があるとより楽しいです。

「ほら見て、去年切ったのにもうこんなに根っこが伸びてるよ。」

「たった一年でこんなに伸びるんだよ。」

「あれが蚕岩、芋虫の背中みたいでしょ。」

あぁ、なるほど!

「こっちから写真撮ると面白いよ。」

崖沿いの狭い場所に案内して頂きました。

ハサミやノコギリでガシガシ根っこを切るお二人。

「毎年足を引っ掛けて転ぶ人がいるからねぇ。」

「此処は救助のヘリも来れないから、転んだら大変なんだよ。」

「これが百枚岩だよ。」

石垣のように見えますが、勿論人工物ではありません。

どうなったらこんな形になるんですかね?

「ちょっと整備してなくてね、まだ入れないようにしてあるんだけど良い場所に案内してあげるよ!」

と案内して頂いたのは・・・・。

文字通りの断崖絶壁!!

「此処からの景色が好きでねぇ。」

「ほらほら、もっと前に行って見ないと。」

・・・・。

ワタクシ高所恐怖症では無いと思うのです、スカイダイビングとかも平気でした。

・・・・しかし、どうにも高所と弊所の多重攻撃には滅法弱いみたいなのです。

辛うじてブーツの足先と絶景をパシャ・・・・分かりにくい写真が動揺を表しています。(笑)

「ほら、真下も見てみてよ。」

・・・・。

見ました・・・・もう90°、正に直角です、凄かったです。

が、とても撮影出来ず・・・・カメラ落としそう、一緒に落ちそう。(ガクブル)

「今度はこっち!」

「これ、焙烙岩。鍋の蓋みたいに見えるでしょ。」

「この横から写真撮ると良いよ・・・・あっ!」

「木の枝が伸びて見えないねぇ、あれも今度切らないといけないねぇ。」

こういう方々がいらっしゃるからこそ山道を安全に歩き、景色を楽しむことが出来るのですね。

ウラジロ・・・・もう覚えたよ。

「これ、天ぷらにすると美味しいよ。」

「これは毒だよ、虫が食べる草は基本食べれるよ、食べてない草は毒だね〜。」

「アジサイも綺麗だけど、あれも全部毒があるよ。」

あぁ、こういう知識が羨ましいのです・・・・本を読んだだけではなかなか覚えられない。

フィールドワークでの体験が必須なんだと思います。

これは・・・・ワクワクしますね。

「この下コンクリートいれても良いって、市から許可は出てるんだけどね・・・・。」

・・・・入れない方がワタクシは好きです!(熱望)

キノコのような不思議な形の岩です。

この隣にも珍しい形の岩があるとの事ですが、完全に木々に埋もれていました。

「また伐採しないとねぇ」と仰っていましたよ。

「この辺りは昔ハゲ山だったんだよ、大体50年でこんな林になるんだよ。」

「万博の会場になったあの辺りも昔はみんなハゲ山・・・・やっぱり50年だねぇ。」

林が出来るのに50年・・・・深いな。

展望台が見えてきましたね。

展望台からパシャ。

「此処からは山桜が綺麗でねぇ。」

「一面真っ白、此処からの景色が好きでねぇ。」

天候に恵まれ計画通りの三月に来ていたら、ワタクシも見れたかもしれません。

ですが、本日でなければこのお二方には会えなかった事でしょう。

ありがとうございました、本当に楽しかったです。

別れ際にあんぱんを二つも頂いてしまいました。

ワタクシもパンを二つ持ってきていたので、四つは流石に食べきれないな・・・・などとこの時は思っていました。(笑)

 

岩巣山展望台→瀬戸大滝

もう少しお話を聞きたかったのですが・・・・目的地が違う以上仕方がありません。

後ろ髪を引かれつつ前進します。

ここで別れ道、東海自然歩道からそれてしまいますが瀬戸大滝は是非見たいです。

誘われない限り一度来た山道に再び入ることはないでしょうから、恐らくラストチャンスです。

迷わず瀬戸大滝を目指します。

岩巣山の名の通り、この辺りにも沢山の魅力的な岩がゴロゴロ・・・・。

それにしても、この道はかなり急な降り坂・・・・これは東海自然歩道に復帰するのが大変そうです。

少しずつ水の気配が・・・・。

降り切った先には小川・・・・良いですね〜。

ワタクシ水を見るのも流れる音を聞くのも大好きです。

うーん、気持ちが良い。

そして小川を遡った先には・・・・。

ありました、瀬戸大滝!

気持ちが良くて、沢山写真を撮ってしまいます。(笑)

ここで一息、頂いたあんぱんを一つ・・・・美味しいです。

ありがとうございました。

さて瀬戸大滝に別れを告げて東海自然歩道に復帰する訳ですが・・・・なかなか骨が折れます。

ハアハアハア・・・・息が切れる。(苦笑)

あぁ、あの看板・・・・やっとの思いで復帰です。

その後も少しの間息が整いませんでしたよ。

元陸上自衛隊員が聞いて呆れる・・・・。

 

瀬戸大滝→白岩の里

整わない呼吸に構わず前進です。

きのこ〜。

汗も凄いことに・・・・最近本当に暑いですよね?

!?

ハハハ、誰が考えたんでしょうね〜。

ユーモアが素晴らしいです。

階段の追い討ち、ですがこの辺りで呼吸は元通り・・・・ふふふ、その手は食わんよ東海自然歩道。

この辺りにもまだ岩がゴロゴロ・・・・楽しい山道です。

おや?

周りの景色が少し変わりましたね?

山頂のような場所に繋がる道がありますが、急な坂な上に細かい砂利道です。

ここは注意が必要です。

登った先は開けた場所です。

うんうん、良い景色です。

今日も来て良かった。

この先は東京大学の私有地だそうです。

登りも大変でしたが降りはそれ以上に危ないです。

新装備のミリタリーブーツよ、オマエのグリップ力を見せてやれ!!(笑)

掴まる場所も無くほぼ駆け降りる形になりました、怖い怖い。

ここで東海自然歩道からそれて岩巣山山頂を目指す別れ道が・・・・。

うーん。

うう、うーん。

長い葛藤の末、ここはパスして先に進む事にします。

帰りはJRですから時間は大丈夫だと思うのですが、それでもまだまだ先は長い。

今回のゴール地点である定光寺の名前がまだ出てきていませんし・・・・油断は禁物です。

ここからでも十分に良い眺めです、これで良しとしましょう。

うわ、何これ!?

見慣れない、凄い苔ですよ。

再び小川に遭遇です。

とにかく暑いので・・・・水を見るだけでも音を聞くだけでもスッキリ、有り難いです。

足場が崩れたのでしょうか、頑丈な階段で向こう側と繋がっています。

今日お会いしたよう方々が、こういう整備をしてくれるからワタクシ達が安心して遊べる訳なんですよね。

おや?

これって昔の缶ジュースの?

流れ着いた桜の花びら。

有り難い、トイレがあります。

舗装路に出ました、看板が少ないので少し不安でしたが・・・・。

大丈夫、迷いませんよ。

その手も食わんよ、東海自然歩道っ!

歩道の真ん中に・・・・根性あるな〜。(笑)

おや、人里に出ました。

・・・・。

東海自然(?)歩道。

なるほど、どうやら此処が白岩の里のようです。

・・・・なんか、らしくないな。

おっ、此処は?

おぉ、此処は寄らねばならぬ。(笑)

あぁ、此処は良い雰囲気ですね。

Googleマップで調べてみたところ、此処は八王子神社だそうです。

帰宅後調べたところ・・・・。

創建年 推定1644年以前

旧社格・等級等 郷社・等級は分からず

祭神 須佐之男命の八王子(八柱御子)

由緒については不明とのことです。

コロナや戦争が早く収束しますように・・・・。

此処で一息、頂いたもう一つのあんぱんを・・・・ご馳走様でした!!

・・・・しかし手持ちの水が心許ないです。

500mlのペットボトルに後僅か・・・・うーん、去年も500ml一本持って行きましたが水が気になった記憶はありません。

今日はとにかく暑い・・・・雨天により三週間の遅れが裏目に出たかな?

八王子神社のすぐ横に山道への入り口があります。

東海自然歩道の旅はまだまだ続きます。

そして此処でようやく目的地の定光寺の名前が出てきましたよ。

・・・・ん?(驚愕)

 

次回に続く?

 

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