津島麩、よみがえる伝統食品 愛知県津島市 後編
前回のあらすじ
老舗入店という未知の緊張感を体感し、辛くも目的の津島麩を手に入れたアヒルノヒカリ。
宿場町の小道を堪能したその後、町の象徴津島神社へと進撃する。
そこでワタクシ、アヒルノヒカリは図らずも重大な任務を帯びる事になる。
そして・・・・鈍感アヒルノヒカリに食レポは出来るのか?
それでは皆さんお待ちかね〜〜っ!
レディ〜〜、ゴオォォッ!!
津島神社
それでは町の象徴である津島神社に行ってみましょう。
神社前には御神木の大いちょう、樹齢はなんとおよそ四百年だそうです。
そして・・・・。
あれが津島神社、実に立派な鳥居ですね。
鳥居の横にも大きな木があります、こちらも大いちょうです。
大いちょうの反対側には池。
それでは神社に入ってみましょう。
津島神社(つしまじんじゃ)は、愛知県津島市にある神社である。社格は国幣小社で、現在は神社本庁包括の別表神社。
建速須佐之男命を主祭神とし、大穴牟遅命(大国主)を相殿に祀る。当社は東海地方を中心に全国に約3千社ある津島神社・天王社の総本社であり、その信仰を津島信仰という。
中世・近世を通じて「津島牛頭天王社」(津島天王社)と称し、牛頭天王を祭神としていた。
東海道名所図会に、津島牛頭天王と記載される。 (Wikipadiaより)
スサノオもオオクニヌシもゴズテンノウもワタクシでも知っている有名な神々です。
津島神社楼門
国の重要文化財に指定されています。
天正20年(1592年)、織田氏によって建立されたと考えられているそうです。
鳥対策の網が邪魔ですが、この屋根のつくりを見るのが好きです。
何人かの女性が熱心に撮影していたので、ワタクシも撮ってみました。
なるほど、センスの違いがよく解ります。
津島神社本殿
こちらも国の重要文化財に指定されています。
こちらは慶長10年(1605年)に建立されたそうです。
屋根が本当に美しいです。
疫病除け!?
今の時期にピッタリではないですか!!
津島神社六社参り
読めるでしょうか?
要約しますと、
奈良時代に「疫病」が起こり、平安時代には全国に広まりました。
「疫病」はそれ一つで集落が消滅する恐ろしい病気だったので、当時の人々は「粗末に扱うと大きな祟りのある強い神様に守ってもらおう」と牛頭天王信仰が起こったそうです。
また古来より日本の神々には人と同じように人格があると言われ、荒魂(あらみたま)、和魂(にぎみたま)、幸魂(さちみたま)、奇魂(くしみたま)の4つの魂を持ち、これを併せ直霊(なおい)と良い、荒魂は活動、和魂は調和、幸魂は幸福、奇魂は霊感を担うとされています。
この津島神社は「健速須佐之男命」を祀った社を全て残し、本殿、荒魂社、柏木社、和魂社、居森社、疹社の六社を境内にお祭り申し上げており、全国的にも大変珍しく、六社を参拝し大神様の御神徳をいただかれます事をお勧めします。
と書かれてあります。
強大な牛頭天王、健速須佐之男命の全ての御魂を参拝し「疫病」を叩き潰そうということです。
何てこった、知らずにここまで来ましたが俄かに重大な事になってきました!
今、世界は牛頭天王、須佐之男命の御加護を必要としているのである!!
ワタクシも順序に従い参拝して、「疫病」であるコロナ殲滅の一翼を担ってみせます!!
本殿は参拝したので、
荒魂社
柏木社
和魂社
居森社
そして疹社、これで六社です。
どうか、1日でも早く「疫病」が終息しますように・・・・。
境内外にはその他にも、
ユネスコ無形民俗文化遺産に登録された車楽舟や、
お稲荷様
天神様
英霊の皆様
沢山の神々がいらっしゃいました。
皆様、どうか「疫病」の終息にお力をお貸し下さい。
天王川公園
津島神社の近くに大きな公園があります。
変わったつくりの公園ですね。
まるで砂浜のようです。
ユネスコ登録のお祭りはここで開催されるそうです。
懐かしのアヒルボート、今時乗る人は居るんでしょうかね?
この公園は藤の花も有名なのだそうです。
ここ一面が藤の花いっぱいになる訳ですね、これは凄そうです。
「尾張津島藤祭り」開催は4月下旬から5月上旬、是非とも訪れたいですね。
合計距離50km強の小さな旅でしたが、大満足です!
やはりロードバイクで出かけるのは最高ですね。
アヒルノヒカリの食レポ、津島麩
合う料理はお吸いもの、鍋料理、すき焼き、そして天ぷらだそうです。
購入した糀屋さんの付近に島津麩の天ぷらを提供している店があるそうですよ。
近くで香ると微かに小麦粉の匂いがします。
ラベルには書かれていませんが、店員さんに10分程水につけると良いとアドバイスを頂きました。
早速つけてみましょう。
今回はお吸いものに2つ入れてみます。
残りは別の料理に使ってみましょう。
生麩なので要冷蔵です。
〜〜〜〜10分後〜〜〜〜
・・・・。
もしかしたら巨大化するかもとワクワクしながら見守りましたが、そういうものでは無いようです。(笑)
お吸いもの
イメージと全く違っていて驚きました。
ワタクシ角麩の様なものを想像していましたが、良い意味で期待を裏切られましたよ。
歯応えがしっかりあり、角麩のようなモチモチでも焼き麩のようなフワフワでもありません。
上手い例えなのか不安ですが、湯葉が重なり合って丸まった様な歯応え、舌触りです。
味も湯葉のようで、「これがこの食材の味なのだ!」というような味の主張はありません。
角麩のような小麦粉の匂いや味もありません。
内部に多くの隙間があり焼き麩の様に汁がこの中に浸透、それが味になります。
内部の隙間一つ一つが大きいので、焼き麩の様にじゅわ〜〜っと汁が出てくるのではなく、じゅっっと一度に出て来ます。
正直麩の天ぷらと聞いて、ん?と思いました。
外見的に角麩のイメージを持っていたので、具の無いかき揚げになるのでは・・・・と思いました。
食べてみないと分かりませんが、これなら中までパリッと揚がるかも知れません。
肉じゃが
当初は鍋料理に使うつもりでしたが、お吸いものをつくってなんとなく想像できました。
ここは敢えてオススメに入っていない料理に使ってみましょう。
肉じゃが、出来上がり〜〜。
ワタクシ料理好きなのですが、いつも作り過ぎてしまいます。
皆さんにお裾分けしたいくらいです。(笑)
肝心の津島麩は・・・・程よい黄金色、期待できそうです。
食感はお吸いものより歯応えが減り柔らかく、それでも湯葉っぽいです。
噛んで出てくる汁は勿論、麩そのものにも味がよく染み込んでいます。
お吸い物より美味しいです。
が、食べた後に残る微かな匂いが肉じゃがと相性が良くない気がしました。
それほど気になるものではありませんが、食レポを意識し集中して食べたらそう感じました。
お吸いものの時は感じませんでした。
肉じゃがの味が負けたのかな?
味が濃い鍋料理やすき焼きの方がやはり相性が良いのかも知れませんね。
まあ、鈍感アヒルノヒカリの食レポなので当てになりません。(笑)
皆さんも機会があれば是非試してみて下さい。
令和によみがえった伝統食品、愛知県のお土産に如何でしょう?